先日司会を担当した披露宴。
新婦さんの読んだ手紙の中に、
すごく印象的な一節がありました。
『お父さんはお母さんに、
「君はユリのような人だね」
と、言ったことがあるそうですね。
それ以来、お母さんの大好きな花は
ユリになったと教えてくれました。
結婚式の準備をはじめた時、
この話をふと思い出しました。
だから、今日私の持っているブーケ、
髪飾りはユリにしました』
こういうエピソードって、いいなぁ・・・
ってしみじみ思っちゃいました。
ちなみに・・・
このユリの花のエピソードを
新婦さんが話した時。
お父様が「そうだっけかなぁ?」と、
一言ポツリ。
それが思いのほか大きく会場に響き渡り、
一気に笑いに包まれてました。
この新婦さんのご両親。
ご夫婦でパン屋さんを経営されていて、
懸命に働いて子育てをしてくれたそうです。
お父様がお母様に
「ユリのような人」
と言葉をかけたのは、
お店や子育てに夢中で
忘れてしまうくらい
もしかすると随分前のこと
だったかもしれません。
でも、こうして投げかけられた
何気ない一言は、お母様の心に残って
ずっと支え続けてくれたような
気がしたんです。
新婦さんの育った背景や想いに触れる
ことができると、さり気なく盛り込んだ
手紙のエピソードから情景や感情までも
伝わってくるようでした。
結婚式っていいなぁ・・・と、
あらためて感じた新婦さんの手紙でした。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。