以前、当ブログにて
バージンロードのあれこれを
ご紹介しました。
結婚式をお手伝いする身として、
一番グッとくる瞬間。
それはなんといっても、
お父様のエスコートで
新婦さんがバージンロードを
進む様子を見ている時なんですよね~。
ということで今日は、
【父から託される想い】と題して、
エスコートチェンジを間近で見ている私が
感じたこと綴っていきますね。
チャペルの扉が開いた瞬間は
「誕生」を意味し、
新婦さんのこれまでの人生の道のりを
表していると言われているバージンロード。
親御様に支えられて歩んできた人生を
お父様の手から新郎さんへと
エスコートチェンジがなされて、
新たな人生に引き継がれます。
私が司会をしている会場では、
キリスト教式の進行役として
チャペル内でのアナウンスを
任せてもらってるんです。
あくまでも新郎・新婦さんに
意向を確認して・・・
ということにはなるんですが、
お父様から新郎さんへの
エスコートチェンジの際、
牧師さんからこんな一言を
入れることを提案しています。
牧師:
『お父様にお訊ねします。
これまで大切に守り育ててこられた
最愛のお嬢様を
目の前の男性に託されますか?』
父:
『はい、お願いします』
↑これ、新郎・新婦さんに提案しても、
結構な確率で
『恥ずかしいんで、いいです』
と苦笑いされて断られるんですが、
たま~に、
『なんかいいですね!
ぜひ入れてください!』
って言われることもありまして・・・。
先日お手伝いをしたキリスト教式で
新郎新婦さんの希望を叶えるべく、
エスコートチェンジの際に
お父様に↑のメッセージを
牧師さんから訊ねました。
すると・・・
とびっきりの笑顔で、
『はい、お願いします』
と答えてくれたお父様。
新郎さんへエスコートチェンジをした後、
バージンロード上で新婦さんを見守りながら、
お父様の頬に涙が伝っていることを
私は見逃しませんでした。
新郎さんのエスコートでチャペル最前列に
進む新婦さんの姿を見守るこのお父様の表情。
晴れやかな本当にいい表情でしたよ~。
それを見ているだけでもウルっとくるのに、
さらにお父様の頬に涙が伝う様子は、
本気で号泣しそうでこらえるのが
なかなか大変でした(笑)
通常のキリスト教式では、
こういう確認のやり取りをすることは
ほとんどありません。
でも・・・
エスコートチェンジをする際には、
きっとお父様はこんな想いで
新郎さんへ新婦さんを
託しているんですよね。
それを言葉にして託すことで、
「何にも代えがたい決意の瞬間になるんだ!」
と、新婦さんの人生を表すバージンロード上で
おこなわれるこのエスコートチェンジの
醍醐味を感じまくってしまいました。
お父様が組んでいた新婦さんの腕を取り、
色んな思いをかみしめながら
新郎さんへエスコートチェンジする瞬間。
それは、父から託されている想いが詰まっていて、
「結婚式っていいなぁ・・・」と
しみじみと思うグッとくる瞬間です。
こういう瞬間に立ち会わせてもらえる司会者は、
本当に幸せな仕事なんですよね~。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。