忘れられない花嫁の手紙 | 結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ

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ウェディング司会経験数1000組以上。
結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇを主宰しています。
司会者だからこそ見える、スピーチ、話し方のコツ、結婚式のこと、などなど・・・をお伝えしています。

これまで関わってきた結婚式を、

日常のふとしたタイミングで

色々思い出したりします。

 

 

中でも私が個人的に大好きな、

《花嫁の手紙》。

 

 

司会として関わった新婦さんから、

手紙に関してのご相談も

結構な数受けてきて、

それもまた幸せなお手伝いです。

 

 

思えばそんな経験が、

結婚式に特化したスピーチレッスンを

していきたい!と思えた

大切な原点かもしれません。

 

 

そんな中でも今日は、

ご相談をいただいた段階から

すごく印象に残っている、

【忘れられない花嫁の手紙】

について綴っていきますね。

※ちょっと長めの記事になっております~。

お許しくださいませ。

 

 

20代前半だった新郎・新婦さん。

 

 

本当は結婚式をする余裕が

二人にはなく、

当初は入籍だけ済ませる

おつもりだったそう。

 

 

でも、新郎さんが強く結婚式を

することを望み、

両家のご両親の協力もあって

結婚式が実現したお二人なんです。

 

 

実は新婦さん、ご両親と中々本音で

ぶつかることがてきず、

ご両親もそんな新婦さんに対して

親子といえども距離や壁を互いに

感じていたというのです。

 

 

打合せの際に、花嫁の手紙を

読むかどうかを聞いたところ、

新婦さんは突然目から大粒の涙を流して、

ご自身の中にある様々にいり混じる

感情を私に話してくださったのです。

 

 

それを踏まえて新郎さんからは、

こう言われました。

 

 

結婚式で手紙を読むだけで、

親子の間にある距離や壁が

なくなる訳じゃないけど、

これをきっかけにいい関係を

築いてもらいたいんです。

 

僕達が結婚式を自分達の力だけで

挙げることは出来ないと

諦めていたけれど、

思い切って両家の両親に相談したら、

力を貸してもらえることになりました。

 

それもあって、

これからの誓いを立てるのに

お金じゃ買えない何かがあるような

がして、思い切って結婚式を

することにしたんです。

 

だから彼女にも感謝の気持ちを

伝えてもらいたいから、

手紙は読んでほしいんです』

 

 

打合せの際に私も泣いたのは、

言うまでもありません。

 

 

こうして新婦さんと私との間で、

手紙を書き上げるやり取りが

始まりました。

 

 

いきなり感謝を伝えるのは

ハードルが高いと思ったので、

ご両親に対して、

今まで出せなかった感情を

言葉にして思いっきり書いてみる!

ことを提案。

 

 

それをきっかけに、

新婦さんのこれまでの思いを

出し尽くしてもらったら、

最終的には自然とご両親に対して

感謝の気持ちが湧いたと

言ってくれるまでになりました。

 

 

というわけで、

前置きがかなり長くなりましたが、

実際に新婦さんが読んだ手紙です。

 

 

ちなみに新婦さんからは、

「自分のように、

これまでの親子関係で

悩んだ人の参考になれば・・・」

と、紹介する許可はいただいています。

 

 

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.*・*・

 

みなさま、本日はおいそがしいところ、

私たちの結婚式へご列席いただきまして

ありがとうございます。

 

 

この場をお借りして、

私を育ててくれた両親への

手紙を読ませていただくことを

お許しください。 

 

 

実は、両親に向けて手紙を

読もうと決めるまで、

私の中で様々な感情が

駆け巡りましたが、

◯◯(新郎)さんの強い勧めもあり

読むことを決意しました。

 

 

本来は父母と呼ぶべきですが、

いつものように「パパママ」

と呼ばせて下さい。

 

 

パパママ、

22年間私を育ててくれてありがとう。

 

 

いつも自由にさせてくれたから、

のびのびいられました。

 

 

自由にさせてもらいながらも、

何も困ることなく居られたのは、

私が当たり前と思ってしまっていた

部分でもしっかり支えてくれていた

からだなと、

今更ですがやっと気づけてきました。

 

 

だから、今までは言えなかったけど、

今気づけた感謝の気持ちや

幸せな思い出を、この場をかりて

伝えたいと思います。

 

 

2人は私を陰から見守りながらも、

とっても自由に育ててくれました。

 

 

行きたい学校に行き、

やりたい習い事をさせてくれて、

ありがとう。

 

 

〜中略〜

 

 

◯◯さんという人生を共に歩むことを

決意したパートナーの支えを受けて、

こんな素直な手紙を書くことができました。

 

 

これまで、素直にお互い話せない

部分もありましたが、

今日この瞬間をきっかけに

あらためて親子として向き合う

きっかけとなる大切な日になれば、

と思っています。

 

 

こんな機会が無いと、

素直な気持ちは伝えられなかったと思います。

◯◯さん、そして皆様ありがとうございます。

 

 

そして、

◯◯さんのお父さんお母さん。

◯◯さんとの結婚を応援して

くださりありがとうございます。

 

 

私たちの住む家は、

食器から家具まで、

いただいたものばかりで、

それらに囲まれていると

いつも感謝の気持ちがあふれます。

 

 

自分たちで用意することは

できなかったなと、

つくづく感じています

 

 

私の父と母は、

「◯◯さんが旦那さんなら」

と、入籍の日も何の心配も無く

送り出してくれました。

 

 

改めて、

今日が私たちの新しいスタートです。

 

 

ご列席いただいた皆様の支えがあり、

今日この日を迎えられたことを胸に刻み、

明るい人生を歩んでいきます。

 

 

これからも末長く宜しくお願いします。

 

 

*・゜゚・*:.。..。.:*・・*:.。. .。.:*・゜゚・**・゜゚・*:.*・*・

 

 

正直、最初の打合せで

大粒の涙を流した時に、

こんなに素直で自然な思いのこもった

手紙が書き上がるとは、

新婦さんも私も想像していませんでした。

 

 

私は新婦さんの思いをひたすら聴き、

その時感じた思いを伝えました。

 

 

それを彼女が言葉にしたためていく。

 

 

何度となくしてきた一見地味なことが、

一つの形になった瞬間でした。

 

 

あらためて、

それぞれの方の人生の大切な

節目にあたる瞬間に

立合わさせていただいている、

という感謝を強く強く

痛感した新郎・新婦さんでした。

 

 

久々にこの新婦さんの手紙を

読み返して、これから司会として

関われる新郎・新婦さんに、

私のできることで惜しみなく

お手伝いをしたいと、

気合が入りました!

 

 

ということで今日は、

【忘れられない花嫁の手紙】

をご紹介しました。

 

 

本日も結びまでお読みいただいて

ありがとうございます。

 

 

 

 

 

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