私がかれこれ司会者として、
結婚式に携わって約12年。
年々結婚式をするカップルは、
減少傾向と言われながらも、
なんだかんだと司会のお仕事は
いただけていて、ありがたい限りです。
とはいえ、
今真っ只中のこの状況は、
なかなか未来への希望も
見えにくい日々ですよね。
今日は、
【ウェディング司会者の抱く希望】
と題して、結婚に関して私の思うことを
綴らせてください。
一説によると、
天災や今回のような疫病で
社会が一変するようなことがあると、
結婚や離婚が増えると言われています。
実際に、2011年の東日本大震災の後、
『絆婚』と言われ、結婚式がすごく
増えた時期がありました。
(例年になく司会を多くした気がします)
その逆で、これまでの結婚生活に
終止符を打つという決断をされる方も
同様にいたようです。
2011年に結婚式をされた、
ある新郎さんが言っていたことが今でも
私の中ですごく印象に残っているんです。
『ここ数年仕事がとにかく楽しくて、
彼女には申し訳ないと思いつつ
結婚のことは先延ばしにしてました。
でも今年起こった震災で、
人との繋がりや関わり方をあらためて
すごく考えたんです。
「本当に一緒にいたいと思える人と
結婚したい!」そこから迷わず
彼女にプロポーズをしました』
そして今回の新型コロナウィルス。
外出自粛という中で、
これまでのように働いたり、
プライベートの時間を謳歌したり、
といったことに大きな制限が
かかることになりました。
少し立ち止まって、自分の人生を
見つめる時間が増えたという方が、
たくさんいるのではないでしょうか?
(かくいう私もその一人です)
人は大きなストレスを感じるような
ことがあると、人との絆を感じたいと
思う生き物のようです。
この新型コロナウィルスが終息した
あかつきには、大切な人と共に
人生を歩んでいくことを決意した
カップルが増える気がするんです!
勝手な私の希望ではありますが・・・(笑)
人は未来への希望があるだけで、
そこに光を見いだせて生きる力が
沸いてきます。
結婚式が大好きな私にとっては、
そういうカップルがたくさん生まれることが、
密かな密かな希望です。
きっと今年結婚を決めたカップルは、
『コロナ婚』なんて呼ばれるのかも
しれませんね。
この未曾有の事態を共に乗り越えた
新郎・新婦さんに会えるその日を、
今から楽しみにしている私です。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。