昨年の今頃、ウェディングプランナー
兼任の司会をさせていただいた
新郎新婦さん。
ものすごい印象深いお二人だったのです。
この新婦さんは、10年前交通事故に
遭われました。
事故当時奇跡的に一命はとりとめたものの、
意識のない状態が数日続いたそう。
搬送された病院で最善の治療が施され
意識が戻り、多少の後遺症はあるものの、
今ではすっかり元気に過ごされています。
新婦さんは、
「事故の後遺症の残る自分は、
これからの人生結婚とは無縁」
と割り切っていたそうです。
結婚に対する執着がすっかりなくなって
いたところに、新婦さんの叔母様が
ご縁をつないでくださり新郎さんと
出会います。
初対面で会った時からお二人は共に、
「一緒にいて落ち着く」
という自然な感覚があったそうです。
新郎さんにとって、新婦さんが一番
気にしていた事故の後遺症は
「彼女の個性でまったく気にならない」
ときっぱり言い切っています。
新郎さんいわく
「彼女の過去に何があったかより、
今こうして一緒に時間を共にできる
ことの方が大切なんですよ」
と笑顔で話されていました。
新婦さんの交通事故とその後の壮絶な
リハビリの日々、そして新郎さんと出会って
結婚に至るまでの話を打合せで聞きながら、
涙があふれてきたことを昨日のことのように
今でも覚えている私。
結婚式当日も本当に本当に、
アットホームな幸せな雰囲気の
時間が流れていました。
そんなお二人が、結婚1周年の記念日に
宿泊をされると聞いて、ささやかながら
お祝いのメッセージカードを書いて
お部屋においてもらいました。
後日お電話でご連絡をいただいて、
「二人で仲良くやっています」
と伺うことができて、自分事のように
嬉しかったのです。
結婚式という大切な節目の時間に
関わらせていただいた一員として、
結婚後も幸せに仲良く過ごされている
という話を聞くことができると、
なんとも言えない幸せな気持ちに
させてもらいました。