取り寄せたさかなクンの著書、イッキ読み!

⚠️申し訳ございません、お食事中にはふさわしくない内容も含まれます。

甲本ヒロトさんがサカナ☆スターで着てたカブトガニスーツ、ステキだった。さかなクンの著書を読めばわかるが、カブトガニはさかなクンにとって大切な思い出がいっぱいの生き物。そのオマージュも込めたスーツだったのだ。甲本さんが資料などを持ちやすいよう、ハサミでない方の手は、何としっかり指が動かせるタイトな作りのブロンズカラーグラブで感動。甲本さんが出演してくれる!と、限られた時間と予算の中でスタッフが頑張って制作したんだろうなあ、としみじみした。また、それにこたえるように甲本さんもハサミをなるべく持ち上げるなどして、スーツが映える動き方をしていたのが印象的だった。



甲本さんが別の番組で「楽しいと楽は違う。だからさかなクンは楽しいかもしれないけど楽はしていないと思うよ」と語っていた。なるほど、さかなクンの著書では好きであるゆえの、楽しくてのめり込むがゆえの辛い体験もたくさん出てくる。

小学生の頃、タコ獲り名人のおじいちゃんに喜んでついて行ったら、食用にと獲れたタコの中身を取り出しひっくり返して岩に打ちつけ出しショックを受けた事。中学校で大事に飼っていたカブトガニが異臭を放って死骸となっていた事。楽しくて嬉しくてたまらない事だからこそ、つらさや悲しさ、悔しさも体験する。そして、さかなクンは「いのち」と真摯に向き合っていくようになるのだ。

サカナ☆スターの頼れる相棒、シャークかのんさんの食レポが群を抜いておりいつも注目しているのだが、実は上手い、とか見事だ、とかいう表現は適当ではないと思っている。なぜかというと、かのんさんがお魚の試食をする時、いつもどこかジーンとしてしまうからなのだ。胸が痛いような、苦しいようなしびれる感じがする。…しかし、これがどこから来るものなのか分からず、表現できずにいて、単に「上手い」と書いてスルーしてしまっていた。

今やっとわかったが、あのジーンとした気持ちは、甲本さんが言っていた、「今あるものは新しい何かの材料になるためにある」事を目の当たりにしたために起こったのではないだろうか。かのんさんは、ことさらに「いのちのありがたみや意味」を語ったりはしない。しかし、丁寧に、大切にお魚を口に運び、素直に喜びを口にする姿が「捕食」ではない「頂く」行為として伝わってきていたのだ。

最近、「かのんさんみたいにおいしそうな食べ方をしてみよう」と考えるようになったが、その本質がわかった気がする。おいしそうに食べる事とは、命を尊び、大切に頂き、感謝する姿勢なのだと。さ、今からマックで休憩だけど、口に運ばれる命たちが、「この人になら食べられてもいい」と思えるような、CMばりの食レポを目指してみよう。

さかなクン、甲本さん、かのんさん、大切なことを教えて頂き、本当にありがとうギョざいました🐠