予約していたイノチノマーチのジャケット。絵はさかなクン。


⚠️申し訳ございませんが、昆虫の生態など、衝撃的な内容が含まれます。


2023年1月早々、サカナ☆スターに衝撃が走った。

何と、主題歌を歌う、クロマニヨンズ・甲本ヒロトさんが自ら出演し、ほぼ最初から最後まで出ずっぱりだったのだ。


しかもカブトガニを模したブロンズカラーのスーツに身を包み、貴重な話をたっぷりと披露してくれた。

昆虫大好きだという彼は、さかなクンと共にそれぞれ大好きなものに出会った話をした後、コアな昆虫情報、若者へのメッセージ、親世代に願うことまで丁寧で優しい口調でしっかり伝えてくれた。


知識の広さ、理解の深さ、心配りとサービス精神、全てにおいて常人を逸したレベルで度肝を抜かれてしまった。引用して申し訳ないが、以前「甲本ヒロトは異常者なのか?」とうたうサムネの動画があり、ショックを受けたが(調べたら実はそんなことない、というあるあるだった)あながち間違ってはいなかった。彼の魂はもう俗世から乖離した次元にあるといって過言ではない。


肉食の蜂が幼虫のエサとするため、捕獲した獲物を生きたまま神経をマヒさせてそこに卵を産みつける、という話をする際の語り口がすごかった。


獲物を「エサ」ではなく、「おいしいごはん」と表現し、この流れで決まって使われる「産み付ける」という戦慄のワードを「産む」と言い変えていた。私は昆虫図鑑が昔から好きでよく読んでいたが、ここで「産み付ける」以外の表現は普通なされないが、甲本さんは「産む」とニュートラルに表現していた。これは、甲本さんなりの言葉選びなのではないか、と感じ入った。


また、イワシの一生は厳しく、いろんな生き物に食べられてしまう、というさかなクンの説明に対し、

食べる、というのは人間の発想であり、捕食されたものは分解され材料となって、また新たな生命を得る。そして永遠の命を手にするのだ、と語った。そしてこう付け加えるのである。「僕は、食べられてもいいと思ってる」と。その時の微笑みは一生忘れられないような神々しさを放っており、カブトガニスーツを着てるゆえに天界からの使者かとみまごうほどだった。


金欲まみれ?の私は猛省し、あの日以来金運アップ動画をやめてクロマニヨンズの楽曲と甲本さんのインタビューを傾聴している。