2025年も気づけば残りわずかになりました。株式会社はこの亀谷です。
毎年この時期になると、ひとりで静かに1年を振り返る時間を作っています。良かったことも、上手くいかなかったことも含めて、2025年もいろいろありました。
ただ、どれだけ振り返っても、人生は「今」からしか始められません。
過去は変えられないし、未来はまだ存在していない。
あるのは、今この瞬間の自分の立ち位置だけです。
そこで、今日は敢えて「もし今から独立するとしたら…」ということを考え直してみようと思います。
もし今、もう一度“独立前夜”だとしたら
1年を振り返る中で、ふとそんなことを考えました。
もし今の自分が、
「これまでの実績や肩書を一度すべて横に置いて、来年ゼロから独立するとしたら、一体、何に挑戦するのだろうか?」
10年前に一人で独立したころと比べると、今の状況は大きく違います。
・自分自身のスキルや経験
・一緒に働く仲間の存在
・資金や信用
どれも何も持っていなかった当時とは大きく違います。
そうであるならば、今独立すると考えれば、本来「選べる選択肢」も増えていなければおかしい。
それなのに、やっていることが10年前と大きく変わっていないとしたら、それは成長なのか?そんな疑問も浮かびました。
同じことを続けているだけでは、確実に淘汰される時代
これは経営者に限った話ではありません。
ここ数年「同じ仕事を、同じやり方で、同じ延長線上で続けている」そんな感覚を持っている人は少なくないのではないでしょうか?
時代は確実に変わっています。変化のスピードは、こちらの準備を待ってはくれません。
私自身、インターネットマーケティングの領域に20年以上もいますが、多くの流行りが生まれ、多くの流行りが消えていくのを見てきました。
特に今のAIの進化は象徴的です。
AIの流れには、間違いなく適応しなけえればなりません。
ただし、AIはあくまでスキルであり、手段です。
「AIを使って何をやるか」よりも先に、「自分は何をやりたいのか」「どんな価値を世の中に残したいのか」、そこが定まっていなければ、どれだけ新しい技術を使っても空回りします。
法人としての自分と、個人としての自分
もう一つ、最近よく考えることがあります。
それは、法人という人格としての自分と、個人としての自分を、どこまで重ね、どこから分けるのか。ということです。
会社の経営をしていると、いつの間にか「会社を生かすこと」と「自分が生きること」が混ざっていきます。
何を守り、
何を背負い、
何を手放すのか。
10年経った今だからこそ、もう一度この問いに向き合う必要があると感じています。
2年前にM&Aの仮定で、株主としての判断により経営と所有を分け、自分自身を一度株主から外す判断をしました。そして現在、再び株主に戻っています。
その経験を経て、今、ここがまた曖昧になっていることを強く感じます。
だからこそ、今もう一度この問いに向かいあわなければなりません。
答えが見えないなら、やるべきことは一つ
正直に言うと、まだ明確な答えは見えていません。
ただ一つ言えるのは、答えが見えないときに、思考だけが止まって、行動しないことが一番良くない。ということです。
そういう時期は、おそらく「少し頑張って、量をこなすフェーズ」なのだと思います。
手を動かし、試し、失敗し、違和感を拾い続ける。
そうやって初めて、これは違う、これは残したいという輪郭が見えてくると信じたいと思います。
次の10年も成長していくために
会社は今年で創業10年を迎えました。そして来年からは20年に向けた時間が始まります。
マーケティング業界も、2026年に向けて大きな転換点を迎えています。
便利になる一方で、本質的な価値は、より厳しく問われる時代です。
だからこそ、来年は「完成させる年」ではなく、もう一度独立前夜の思考に戻り、「ベットしなおす年」にしたいと思います。
何に価値を置き、何を積み上げ、何を捨てるのか?
まだ答えは出ていません。それでも、まだこの問いから逃げずに、来年も現場で考え続けていきます。
それでは、今週もお疲れ様でした。2025年も残り10日。最後まで頑張っていきましょう!

