今週は水曜日が休みだったので、少し変な感覚ですね。
株式会社はこの亀谷です。
今日は
「これからの広告運用は、テクニックの問題ではない。
意思決定の責任を引き受けられるかどうかの問題だ。」
というテーマで1本書いてみたいと思います。
AI時代に増える「インハウス化」の相談
最近、AI活用が活発になるなか、インハウス運用の相談を受ける機会が増えました。
私自身、インハウス運用には否定的ではありません。
ただそこにはメリット・デメリットが存在していて、そこを解像度高く理解した上で判断できるかどうかが重要だと思っています。
機械学習が発達し、自動化の領域が広くなると、広告運用は、外からみると操作の仕事だと思われがちです。
媒体を触る。
数値を見る。
改善を回す。
AIが入札を自動化し、クリエイティブも自動生成し、レポートも出してくれます。
確かに“操作”は簡単になりました。
しかし、これは“作業”がなくなっただけです。
本質はそこではありません。
確かにAIで作業はできます。
今の時代、広告アカウントの設定も難しくありません。
入札は自動化され、クリエイティブもAIが作り、分析レポートもAIが出す。
操作の難易度は確実に下がっていますし、ここまでを自動化することもできるでしょう。
ではなぜ、成果が均一化しないのか?
ここにポイントがあります。
広告はゲームではない。テストすればお金は減る。
広告は、ゲームではありません。
テストすればするほど、お金は減ります。
AIは無限に仮説を出します。
しかし、
どれをやるのか
どれを捨てるのか
どこで止めるのか
この判断をAIはしてくれません。
なぜなら損失の責任を負えないからです。
実際の現場では、実施に対しての責任が生じます。
あなたは、
・月間広告費の最終決裁を本当に理解していますか?
・検証を止める判断を、自分の意思でできますか?
・失敗したとき、「自分の意思決定だった」と言えますか?
AIの提案を並べることと、意思決定をすることは別物です。
テクニックでは埋まらない壁がここにあります。
テクニックでは越えられない壁
今の広告運用の難しさは、媒体操作でも、CPA改善テクニックでもありません。
難しいのは、
「どこに、いくら賭けるか」を決めること。
そして、
その結果を引き受けること。
ここにあります。
最近、インハウス化の相談が増えてきました。
しかし、本当に必要なのは“操作できる人”ではありません。
必要なのは
意思決定を背負える人
です。
運用スキルは育てられます。
ですが、
・数字を背負う経験
・失敗を引き受ける経験
・そしてその失敗を経験値として次に繋ぐ責任
・事業全体と接続する視点
これは、環境がないと育ちません。
AI時代の広告運用は、テクニックの差ではなく、
意思決定の質の差で結果が分かれます。
AIは武器になります。
しかし武器を持つだけでは勝てません。
誰が、どの戦場に、どれだけ兵力を投じるのか。
それを決めるのは人です。
最後に
広告運用は、作業ではありません。
広告運用は、事業のリスクを引き受ける仕事です。
テクニックを磨く前に、まずは意思決定の責任を引き受ける覚悟があるかどうかを考えてみてください。
その覚悟をリアルに認識した上で、作業の内容を見なおしたときに、自社にとっての広告運用の効率化に対する答えが見えてくると思います。
私自身、10年以上、未経験者を育てながら、今の会社を運営し、何社かの会社さんをサポートしてきました。
しかし、なかなか採用問題で規模は広げられていません。
そういう意味では、これからは、リソースのお持ちのお客様とは、一緒にインハウス運用を考え直し、本質的な広告運用の最適解を探すというチャレンジをしてみても良いかなぁと思っています。
またそんな話も次回に向けて書いていきます。