第234回
リビングパートナーのブログへ
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株式会社リビングパートナー
代表の伊藤雄二(いとうゆうじ)です
私がハウスメーカーで
住宅営業を始めてから35年
これまで
150件以上の新築住宅と
1,800件以上のリフォーム工事の
お手伝いをしてきた経験から
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今日もよろしくお願いします
大屋根リングが能登に?
ネットニュースみとったら
こんな記事を見つけた
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大阪・関西万博の大屋根リングで
使われた一部の木材が
復興公営住宅の建設資材として
使用されることになったらしい
この取り組み自体は
資材を無駄にせんと
被災地支援にもつながる
素晴らしいアイデアやと思うんや
けど
建築の現場に長年携わってきた
オイラの頭の中では
少し気になることがあれんてなー
集成材ってなに?
そもそも「集成材」ってなんや?
万博の大屋根リングで使われた木材は
ほとんどが「集成材(しゅうせいざい)」って
呼ばれとるもんや
(注:オイラは実物は見たことがないんよ)
これは
薄く切った木の板を接着剤で
貼り合わせて作る
強くて安定した構造材や
柱や梁(はり)とか
家の骨組みに使われることが多くて
見た目もきれいで
自然の木と違って
寸法も狂いにくいというメリットを持っとれん
集成材を使った「柱」と「梁」の例
ほやけど
集成材には「弱点」もあるんや
一番大事なのは
「集成材は接着剤でくっついている」ってこと
雨に濡れたり
日差しに長くさらされたりすると
接着力が弱くなって
剥離することがあるんや
実際
20年近く前に建てられた住宅で
剥離した集成材を入替えた経験もある
一般的に住宅では
集成材は外に見えるところじゃなくて
壁の中や屋根の下とかの
雨や日差しが当たらない場所に
使うのが基本ねん
万博の大屋根は外だよね?
大阪・関西万博の大屋根は
屋外に造られとったよね?
ったことは
その木材(集成材)は数か月間
風とか雨、強い日差し
そして塩害も受け続けとったことになる
ホントにこの木材が
住宅の構造部分に使われるんやったら
ちゃんと強度が保たれとるか
劣化しとらんか
しっかーっと確認せんなんぞ
再利用そのものが悪いとは思っとらんのよ
むしろ
資源を大切に使って
思いのこもった木材を
被災地に届けるという発想は
ちょこっとロマンもあって
まんでいいがいね
ほやけど
住宅っちゅうもんは
何十年も人が住み続けるとこや
見た目や気持ちも大事やけど
なによりも安全性の担保が大事やろ
万博の木材が
「今後30年、50年と安心して使えるかどうか」を
ちゃんと確認したうえで使ってほしいんや
高い金出して
大阪から能登に運んできて
「使えませんでした」
なんてことにならんようにね
万博の大屋根に使われた木材を
能登の住宅に再利用するというニュースには
大きな意味と感動があるとは思う
やけど
建築のプロの目線で言わせてもらえば
「使って大丈夫な木材かどうか」のチェックを
十分に行ってから使ってほしいんや
住む人の安心・安全のためにも
それは絶対にしてほしい
今日もあんやと
また明日ね
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