乳癌と頻尿 | ~海を愛し海に守られた乳がん日記~

先々月、2019年の3月4日に

私は乳癌の温存手術を全身麻酔でしていただきました。

 

全身麻酔なので手術前に麻酔専門医から説明もあり、

看護師さんも丁寧に説明してくださり同意書にもサインをしました。

 

説明の時も、実際の手術日の朝も看護師さんが

全身麻酔から覚めた時には管がつながっていて、

3時間は絶対安静になるからがんばりましょうねとも言われていました。

 

私の全身麻酔の体験は過去のブログにも書かせて頂いたのですが

・・ズン・・ズン・・と身体が重くなり・・ズトンとおちました。

 

”スッ”と麻酔が効き、目覚めも良い方もいらっしゃるそうですが

私は逆で、とても鈍くて重い感じでズトンズトンと意識がなくなり、

変な表現ですが身体と魂が別物に感じる感覚の重い目覚めでした。

(看護師さんが呼んでる声が聞こえるけど身体は沈んでる感じです。)

 

そして手術が終わり、看護師さんの説明通り、

私は口には酸素マスクで腕は点滴みたいなものでつながれ

尿道には管が入れられていました。

 

この尿道に居れている管が私は本当に辛くて、

こちらも過去のブログにも書かせて頂きましたが

絶対安静の3時間が経過してすぐ、私は看護師さんにお願いし、

トイレにつれていって頂きました。

 

手術後の意識朦朧としている中なのに

この尿道の管の違和感と残尿感がすごくて

朦朧としながらとにかくトイレに行きたい感覚で私は辛く、

看護師さんが眠くなるお薬を点滴して頂きました。

 

そんな3時間が終わり、トイレに一緒に連れて行って頂き、

看護師さんが「大丈夫そうだったら管とりますよ」とのことで

私は二つ返事ですぐ管を抜いて頂く選択をしました。

 

管を抜くとき、管を抜いてから何回かの排尿は痛いです。

私は思わず「痛いっ」と声も出てしまいました。

 

看護師さんも仰ってましたが管をとおすから多少尿道も傷ついて

抜いてから数回の排尿は痛いそうです。

 

それと尿道の管を抜いてからも変な違和感は残り、

残尿感もあるので排尿してもスッキリしない感覚が続きました。

 

トイレには行きたいから行くんですが

排尿がちょろちょろみたいな感じが数日続きました。

 

3月4日に乳癌の温存手術と右脇のリンパ切除をして、

私は3月13日からホルモン治療も開始しています。

4月10日から行った放射線治療は先週やっと終了しました。

 

ホルモン治療は5年間の治療なので

3月13日から私は毎朝タモキシフェン20mgを内服しています。

 

ホルモン薬にも様々な副作用があり、

開始する前には乳腺外科の先生から説明もあったのですが、

副作用のひとつに更年期のような症状も出やすいとのことです。

 

乳癌のホルモン治療に使用する薬は

タモキシフェン(ジェネリック名)が一般的だそうですが

タモキシフェンだけではないので血液検査などで経過を見ながら

その方にあったホルモン薬を5年内服するそうです。

 

私はタモキシフェンのホルモン治療を開始して

もうすぐ2か月です。

 

私の主治医の乳腺外科の先生から

タモキシフェンでの治療の副作用が2か月大丈夫だったら

このままタモキシフェンで治療しましょうと言われています。

 

タモキシフェンが合わない方ですと2か月を目安に

薬を変更するような副作用が出たり感じるそうです。

 

私は日常生活の中で説明書にも記載してある副作用を

いくつか感じていますが中止したり変更するほどではありません。

生理もふつうにきています。

 

ただ最近特に感じているのが

以前よりトイレに行く回数が増えています。

 

乳癌の手術後に少しトイレが近くなっていた時には、

全身麻酔で尿道に管を通していたからと仕方ないと

自分で思ってました。

 

しかしそのトイレの近さは落ち着かないどころか

逆に自分で「私さっきもトイレ行ったのに・・」と気になるように

行きたいと思う回数が増えていました。

 

特に外出先ではトイレの有無なども関係したりする

精神的なものなのか特に行きたいと思う回数が増えてしまい

自分自身でもちょっと困ってました。

 

そして最近ハッとして”これは副作用なのでは”と思い調べたら

更年期の症状のひとつが頻尿とありました。

それで私はとても納得して少しホッとしました。

 

今までになくトイレが近くなっていたので、

私はまたどっかおかしいのではと不安にもなっていたり

外出する前は何回もトイレに行ったり、外出先によっては

不安なので水分を控えたりもしていました。

 

けれどこの頻尿はタモキシフェンの副作用のひとつで

更年期の症状だと理解すると不思議と少し安心しました。

 

3月4日に全身麻酔で乳癌温存手術をして、9日後の

3月13日からホルモン治療を開始しているので

私の場合は全身麻酔後の尿道の違和感が落ち着いても、

手術後すぐ、13日から開始したタモキシフェンの副作用もあり、

結果的に乳癌の手術後から頻尿っぽくなっている感じです。

 

私自身、頻尿がタモキシフェンの副作用ということで安心と納得したので

今はそこまで気にしなくなりましたが、またひとつ勉強しました。

 

乳癌になってから、乳癌の手術をしてからは

経験することが新しいことばかりで手探りの毎日です。

 

感じることを無視しないでひとつづつクリアして

ひとつづつ前に進みながら

また新しい自分を発見していきたいと思います。

 

乳癌になってから今も消えることのない心の重いものを

少しづつ解放できるよう、まだまだ私は必死です。

 

乳癌や癌、重い病と向き合い、戦っていらっしゃる方、

またそのご家族がみんな笑顔になれる日がきますように。

 

 

 

 

感謝をこめて

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