私が右胸の乳癌を早期発見できたのは
日常的にサーフィンをしていたからだと思っています。
大好きな海が私に乳癌を教えてくれたと
海とサーフィンに本気で感謝しています。
サーフィンしていて右胸の違和感を感じ、
ウェットスーツを脱ぐときにシコリを発見しました。
まさかと思いながらも気になることもあり、
検査に行き、その結果、悪性の乳癌が発見されました。
それが今年2019年2月18日です。
それから検査などの怒涛の時間が過ぎ、3月3日に入院し、
3月4日に右胸の乳癌温存手術と右脇のリンパ切除を受けました。
私は海が大好きで、以前も今も
暇があれば海に行ってます。
いつでも海に入れて、海を感じれるように、
そして大好きな海の近くに居れるように、
40歳で都内から湘南に移住しました。
その後は仕事も生活の全ての拠点を湘南に移し、
海の近くで幸せな毎日を過ごしていた時、
突然の乳癌の告知でした。
都内でいたら、今ほど海には行けていなかったと思うので
きっとこの乳癌も早期では発見できていなかったと思っています。
本当に海に守られ、サーフィンを通して
海に教えていただいたと私は思ってます。
そんな大好きなサーフィンも乳癌になってからは
検査や入院、手術など、身体的にも無理ですし
精神的にも余裕なんて全くなくできていませんでした。
先日、約1か月ぶりにやっと復帰した時は
本当に嬉しかったです。
その後、無理なくサーフィンしていますが、
やはりなんか身体のバランスが変わったようです。
私は右胸の乳輪周りの下側から外側、
その外側から上に向けてメスをいれ
下側から外側にあった乳癌の塊を切除をしているので
サーフィンで必要な体をそる動作が今でも痛みます。
パドリングの際、体をそると痛みもですが
突っ張る感じもあり、まだ以前のようにそることもできません。
精神的にも以前のように気持ちよくサーフィンをするというより、
どうしても動きが守りに入ってしまいます。
波にもまれた時、傷痕にボードがぶつかったらどうしようとか、
人が多いと相手のボードも飛んでくる可能性もあるので
自分の動きを必要以上に制限し、守りに入ってしまいます。
テイクオフしてもなんかバランスが今までと違います。
少なからず体の一部を切除しているので、
今までのバランスと変化があるのは仕方ないことのようです。
右胸や右脇の痛みや、気持ちの恐れを
他の身体機能のどこかでフォローしているとも思うので
そういった身体のバランスの変化もあると思います。
大好きな海で、サーフィン復帰できたことは
乳癌になってから一番嬉しかったことですが
サーフィンしていても以前のように動けないので、
もどかしくて切なくなります。
海に入っていても、思うように動けないことから
ふと自分が乳癌だったということを思い出し、
これからの放射線治療の事や長いホルモン治療のこと、
再発の不安や今後の生活、仕事のことなど
色々考えてしまい自分で悲しくなります。
以前とは違う乳癌手術後の私の身体のバランスも含め、
手術後のこの身体が、今と今後の私の大切な身体なので
今はまだ違和感のあるこの身体を、以前のように
本当に自分の身体にするまでにはまだ時間がかかりそうです。
そして乳癌であるということを、手術を終えても
精神的にもまだ受け入れきれていないという
私の心の現実も受け入れ、
身体的にも精神的にも、
乳癌と戦ってくれている今の私の大切な体と心を
自分だけは大切にしていきたいと思います。
今でも毎日が不安であったり
乳癌治療は心身ともに初めての経験ばかりで
まだ全ての現実を受け入れるのには時間が必要ですが
自分のペースでゆっくり一歩ずつ
乗り越えていきたいと思います。
いろんな感情や出来事にぶつかり
心が折れそうになった時には
新しい自分に生まれ変わっているんだと思い
恐れは少しでも減らして前を見たいです。
乳癌の怒涛の中、私は先月43歳になりました。
こんなもがいている43歳もここにいます。
私なりに必死に少しずつでも前に進んでます。
私はありがたく早期発見できた乳癌で
抗がん剤治療は今回しなくてよいことになりました。
抗がん剤治療は副作用も強くとても大変だと思います。
ただ乳癌の治療、癌の治療を
人と比較することは私にはできません。
それぞれみんな
それぞれの立場で
辛いと思います。
乳癌、癌の治療の背景や生活も
それぞれみんな違います。
ただ私はここでもがきながらも前に進んでいるので
偶然このブログを見てくださった方の少しでも
何かの気休めになれたら私はとても嬉しく思います。
感謝をこめて
message from setsuko