乳癌になった私のこと | ~海を愛し海に守られた乳がん日記~

2019年2月18日に乳癌の告知をされ

それから検査、入院、手術、退院、抜糸を経て

今日からホルモン治療を開始しました。

 

今日、3月14日、

まだ乳癌と告知されてから24日しかたっていません。

よくわからない怒涛の毎日ですが

ここまで進んで来れました。

 

今年2019年、新年明け1月初旬、

大好きな海で大好きなサーフィンしていた時に

右胸の違和感に気付き、右胸に塊もみつけました。

 

まさか私がと思いながらも、

1月後半になるにつれて違和感や不安が増していき

2月に入り乳腺外科を予約しました。

 

2月8日にマンモ、エコー、触診の乳癌検査し

その場で針での組織採取になり、その組織採取の結果、

2月18日に右胸に悪性の乳癌があることが確定しました。

 

乳癌とわかってから、私が全ての時間を

最優先に乳癌の治療に集中できているのは、

本当に偶然ですが、今年1月末日に

ちょうど勤めていた職場を退職していたからです。

 

私自身、乳癌になるなんて思ってもいませんでしたし、

職場でそこそこ責任ある立場でしたので

去年の夏過ぎから職場には退職希望を伝えていて

去年の秋に受理され、私の今年1月末での退職は

既に去年から決まっていました。

 

そして今年に入り、1月は引き継ぎをしながら

1月の後半はたまっていた有給休暇を利用させて頂き、

行きたかった場所への旅行も10月から予約していました。

 

今年に入り、1月初旬には右胸の違和感を感じながらも

1月に病院へ行かなかったのは、「まさか私が、、」という

気持ちもありましたが、1月中旬から月末まで、

ずっと楽しみにしていた旅行が入っていたからもあります。

 

そして旅行から帰ってきて、1月末日で職場を退職しました。

2月に入り、少しゆっくりしようと落ち着いたところで、職場から

退職による健康保険・厚生年金保険資格損失証明書を頂き、

役所に国民健康保険加入の手続きをしに行き、取得しました。

 

なぜゆっくりするのに扶養にはならないで

私が国民健康保険を取得したかというと、

実はすでに3月から新しい職場も決まっていました。

そして又すぐ社会保険に切り替える予定だったからです。

 

そんなめったにない、たまたまの離職、休暇中に

運よく私の乳癌は見つかりました。

 

だから私は全ての今の時間を

職場に気を遣ったり、仕事を心配したりする必要もなく

心身を乳癌治療に最優先にすることが出来ています。

 

乳癌になる前と、乳癌を告知されてからは

私自身、向き合う感情も含めて全てが未知の経験ばかりで

乳癌告知される前の私と今では様々な面で変化が起きています。

 

考え方、感じ方、とらえ方、人に対する思い方、病気に対して

書きだしたらきりがないほど全てに関して変わっています。

私の今までの人生が軸となる性格や人格も変わったと思います。

 

よく本やネット、雑誌の病院の先生のコメントなどでも

「乳癌になって退職する人が多いけど、

退職しないで仕事はできる範囲で続けたほうがいい」と

書かれているのを見たこともあるし、それもそれだと思います。

 

慣れている職場で、ある程度の融通もきくでしょうし、

経済的にも多少の変化はあっても安心かと思います。

 

けれど私はやっぱり、職場を退職していて、

離職中で良かったと思っています。

私の個人的な感想です。

 

退職しているからこそ、気持ち的にも

職場の事を気にしなくていいというストレスからの解放があります。

乳癌になって自分だけで精一杯なのに、それ以外のことなんて

考えたり気遣う余裕なんて正直私はありませんでした。

 

私自身が様々な変化を感じ、価値観も変わり続ける中、

変化前に勤めていた職場や人間関係に

闘病しながらなじめる勇気も今も持てなかったと思います。

(以前の私はとにかく明るく活発で元気な感じだと思います)

 

そして事務的なことでも、後日ふと思ったのは

社会保険ではなく、国民健康保険だったからこそ

限度額適用認定証明書も、すぐ自分で役所に行き

自分で申請して、その日にその場で取得することもできました。

 

社会保険だと多分ですが(間違っていたらごめんなさい)

先ずその健康保険組合に申告しなきゃいけないと思うので

職場に限度額認定証明書がなんで必要なのかの説明を

最低限はしなければいけないでしょうし、

動くのは職場の総務の方か担当の方で、自分ではないので

「ごめん、忙しくて忘れてた」なんて事もあるかもしれません。

 

過去のブログにも書きましたが

限度額適用認定証明書は乳癌とわかったら

すぐ手元にあった方が

本当に便利で私は助かっています。

 

そんないろんな面で、私は運よく

職場を退職し、離職中に乳癌が分かり

今現在も乳癌の治療に専念できていることを

私はありがたく恵まれていると思っっています。

 

もし在職中だったら、忙しいことを理由に

病院に検査に行くことすら後回しにしていたかもしれません。

 

2月18日に乳癌とわかり、

3月から決まっていた新しい職場は辞退しました。

 

今はまだ手術部分の痛みもあり(痛み止薬はもううやめれました)

毎日なにかに不安になったり、必要以上に心配になってしまったり

今日から開始したホルモン治療の副作用が私はどうなるのかも

まだまだ心配はあります。

 

1か月後の病理検査の結果もまだですし

放射線治療も控えています。

 

気持ちも身体もまだ落ち着かないので

私はもう少し仕事には復帰しないで

乳癌治療に専念できる環境でいたいと思います。

 

少しづつですが、心も身体も

ひとつづつひとつづつクリアしていき

 

新しい自分で、また一歩ずつ

慌てずゆっくり進んでいきたいと思います。

 

私とは違い様々な環境で

お仕事しながら、お子様のことをされながら、

もしくはお一人で全てを抱えながら

乳癌の治療をされていらっしゃる方は

本当に大変かと思います。

 

どうかお気持ちだけでも休める時間をつくって

それぞれの乳癌との向き合い方に

それぞれが望む最良の結果がでるよう

私自身も祈っています。

 

 

 

感謝をこめて

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