ユワティジ村、初の医学生 | ハローミャンマー

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ミャンマーヤンゴン在住、正田信子がヤンゴンから発信します。

本年度のMESO(ミャンマー教育支援機構)が支援している大学生の一人、
ナンユーウェイさんは、ユワティジ村初の医学生です。

子供の頃からお医者さんになるのが、夢だったというナンユーウェイさん。
見事、国家試験に合格し、医学部に進むことができました。

ミャンマーでは高校を卒業する時に全国一斉の国家試験があり、この試験に合格しないと大学に進むことができません。
またこの国家試験の成績で進学できる大学、学部が決まってしまうのです。

不合格の場合は、翌年また次と何回でも国家試験を受けることができますが合格した場合は、再受験は認められません。
従がって、国家試験には合格したものの、自分の進みたい学部には特典が届かなかった場合、
進路を変更せざるおえません。

それだけに、目標にしていた一番の難関とされる医学部に合格するのは、並大抵の努力ではなかったと思います。
村はかつて医学生を送り出したことはなく、村初めての医学生ということで、村中が大喜びです。

現在、ユワティジ村には常駐の助産婦さんはいるものの、医師のいない無医村です。
約1時間半のチャウタン町まで行かないと病院はありません。

ナンユーウェイさんの現在の目標は、
「早く立派なお医者さんになって、村に戻って役に立つこと」

彼女が医師として村に戻ることを、村人の皆さんと一緒に私もとても楽しみにしています。