毎朝、カイカイがお弁当を作り、チョートゥーも三段重ねのお弁当箱を持って登校。
そんなある日、
「もっとたくさんご飯やおかずを入れてほしい」との要請。
もともと、小柄であまり食べないチョートゥーには、充分な量を入れて持たせているのに。
「そんなに一人で食べられないでしょ」と聞くと
「お弁当を持ってこられない、友達にあげるから」とのこと。
お昼も食べずに、水を飲んだり、お菓子を食べたりして空腹を紛らわして、学校に通っている育ち盛りの高校生の男の子がいるなんて、考えてもみないことでした。
その友達は地方の出身で、ヤンゴンの僧院に住み込み、朝から僧院の手伝いをしながら、学校に通っていました。
翌日から、一杯に詰めた、お弁当箱を持って、チョートゥーは登校するようになりました。