新しい家族の誕生 | ハローミャンマー

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ミャンマーヤンゴン在住、正田信子がヤンゴンから発信します。

私、カイカイ、チョートゥーそれに犬達という生活も段々と慣れてきたと思った矢先、カイカイから苦情。

「私は、毎日、家の仕事をして、お給料をもらって、自分のものを買っているのに、
チョートゥーは学校に行かせてもらって、さらにプライベートレッスンも受けて、何でも買ってもらって、平等じゃない。 私だって、お父さんはもう亡くなって、お母さんとも小さい時に別れたままずっと働いてきたんです。」

当時カイカイ、19歳。 知り合いの紹介で、住み込みメイドとして雇ったものの、地方出身ということぐらいしか、全く彼女の生い立ちについては知りませんでした。

話を聞いてみると、ごく幼い時に父親はなくなり、どうもその後、女手ひとつでの生活が困難になり、母親は再婚。 その際にカイカイより小さい弟は一緒に連れて行ったものの、彼女はヤンゴンに奉公に出され、それ以来ずっと住み込みで働いてきた子だということが分かりました。

学校に行く機会はなく、奉公先では、同年代の雇い主の子供達が制服を着て学校に行くときに、彼女が後ろから、彼らの荷物を持って学校まで送って行っていたそうです。

そして縁あって私のところで働いていたら、突然に孤児の少年が現れ、張切って面倒をみている私に対して、とても悲しい思いをしていたカイカイの涙ながらの訴えでした。

一緒に暮らしていて、一番身近にいた彼女のそんな生い立ちも知らず、カイカイにチョートゥーの世話をさせたり本当に無神経なことをしてしまったものです。

これからは、カイカイ、チョートゥーそして犬達、家の中で悲しい思いをする人が誰も居ないように、みんなで助け合って、楽しい家族にしましょう。

娘と息子二人のシングルマザー、ミャンマーで新しい家族が出来ました。