現地に即した支援を目指しています | ハローミャンマー

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ミャンマーヤンゴン在住、正田信子がヤンゴンから発信します。

昨今のミャンマーブーム。 様々な形でミャンマーへの支援が行われ始めています。 これは本当に喜ばしいことです。

先日、MESOにも
「中古のパソコンをMESOの支援している村の学校に、寄贈したいのだけど、」
「ご希望の数を揃えます。」とのお申し出を頂きました。

お気持ちはとてもありがたいのですが、
村には、まだ電気もありません。 村全体に電話は2台。 もちろんインターネットが使える訳ではありません。
また学校のカリキュラムにパソコンは取り入れられていないため、指導できる先生もいません。

その辺の事情をご説明して、ご辞退させて頂きました。
先方の方も、「全くそのような事情は考えてもみませんでした。無駄にならず良かったです。」とむしろお礼を言われてしまいました。

実は以前、ヤンゴン市内の学校を訪ねた際に、日本から寄贈されたパソコンがあるということで案内して頂いたことがあります。 生徒達の使っている教室とは別の部屋にパソコン10台位が並べられており、それぞれに布がかかって、壁には寄贈式の時の写真が飾られていました。

案内して下さった先生は、笑顔で得意げに非常に感謝しているとのこと。
「子供達はパソコンを使っているのですか?」とお尋ねしたところ、
「壊れるといけないので、子供達が触れないように大切に保管しています。」
とのお答え。 なんとも複雑な思いでした。

MESOでは現場の子供達にとって必要な有効な支援を小さいながら、続けていかれればと思っています。