2007年、MESOが高校進学の子供達の就学支援を始めて、今年で6年目。
既に多くの子供達がMESOの支援で学校に行くことができました。
数に限りがある中、それまでの成績、学習意欲、将来の展望などにより毎年選抜をしていますが、全ての子供達に対して必ずし成果があったとは言えません。
その中で、厳しい環境の中、非常に頑張っている子供達がいるのも確かです。
彼らに共通しいるのは、
「勉強してし、きちんと定収入を得て、親に楽をさせたい。」
「弟や妹のために、高収入な仕事を得たいので、大学に行きたい。」など、
自分のためでなく、他人、特に家族のために頑張るという気持ちがモチベーションになっています。
現在の環境に不満を訴えるのではなく、与えられたチャンスに感謝し、頑張ってそれに見合った成果をあげています。
そして彼らには頑張ることを支えてくれ、成果をあげれば一緒に我がこととして喜んでくれる家族がいます。
一方、家族や他人のために頑張る必要に直面していない子供達。
例えば、身寄りがなく施設育ちの彼らは、
「頑張らなくても、困るのは自分だけ。誰にも迷惑をかける訳じゃない。」
「たとえ大学に行っても、たいして変わらないし、誰も喜んでくれる訳でもない。」
「どうせだめだと思う。」
確かに、自分のためだけに、どんなに頑張ろうと思っても難しいものです。
途中で投げやりになり、良い成果をあげることの出来なかった子供達もいました。
きちんと成果をあげる子供達の姿を見ることは、とても嬉しいことですが、
同時にそうすることが出来なかった子供達の状況、孤独、悲しみを考えると複雑な思いです。
私達の関わった子供達全員が、たとえ学業では良い結果が出なくても、みんなが幸せに暮らしてくれれば・・・・。
支援の難しさを感じています。
MESO(ミャンマー教育支援機構)