初めてミャンマーに旅行で行った時、ミャンマー人の穏やかで控え目な性格や敬虔な仏教徒である国民性に、ある種の懐かしさと親しみを覚えたものです。
その後、96年にミャンマーで仕事をするために、移り住み、実際にミャンマー人達と一緒に仕事をするようになり、この穏やかで控え目な性格にことごとく悩まされることになります。
文化、習慣、言語の違う人達と仕事をする場合、YesかNoかをハッキリとさせないと物事が進みません。「出来るのか、出来ないのか」「分かったのか、分からないのか」そこをハッキリさせたいのですが、穏やかで控え目なミャンマー人達は、いつも「ハイ、出来ます。分かりました。」
実際は出来ずに、分かってないことがしばしばでした。
ミャンマーでは他人、特に目上の人に対し「分かりません」「出来ません」と言うのは失礼な事だと考える傾向があり、「ハイ、出来ます、分かりました」と言うのは、相手への敬意を表す答えで、文字通りの意味ではない場合が多いようです。
そんな戸惑いばかりで始まったミャンマーとの関わりも、15年。
でも同じ目標に向かって、一緒にお互いに理解するように努めていると、意外に簡単に分かり合えることがあったり・・・。
MESO(ミャンマー教育支援機構)は一方的な支援にとどまることなく、多くのミャンマー人の協力者達、また支援をしている子供達と一緒に作り上げていきたいと思っています。
MESO(ミャンマー教育支援機構)