世界各国のサポーターは柔軟な判断ができるようにならなければいけない | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 2敗1分、最下位の成績でグループステージ敗退となったブラジルワールドカップのザックジャパン。そんな彼らを空港で出迎えたのは、1000人のあたたかいファンたちでした。

 

 
 一方、同じく2敗1分、グループ最下位でブラジルをあとにした韓国代表を出迎えていたのは、ののしりと飴玉の投げつけでした。

 

 
 日本のサポーターの行為と韓国のサポーターの行為、どちらが正しいでしょうか?正解は【どちらも正しくない】です。

 

 
 ザックジャパンの帰国をあたたかく出迎えた1000人のサポーター。『最悪の結果に終わった日本代表をなぜあたたかく出迎えるのだ?』『どんな結果だろうと必死に戦った日本代表をあたたかく出迎えるべきだ』など、いろいろな意見が飛びかっていますが、今回の日本代表に関しては完全にブーイングを浴びせるべきです。

 

 
 今回の日本代表は下馬評が低くありませんでした。また、グループ的にも前回大会より恵まれていました。充分にベスト8を狙える舞台は整っていたのです。『さあ、日本はどこまで行ってくれるのか?』と期待値マックスで見守った中、1勝もできずにグループステージ敗退に終わったのです。これで頭にこないわけがありません。よって今回の日本代表に日本国民はブーイングを浴びせるべきなのだ、ということなのです。

 

 
 一方、今回の韓国代表は下馬評はもともと低く、グループステージ突破もかなり微妙と見られていました。しかし、それでもホン・ミョンボ監督率いる韓国は正々堂々と戦い続け、【ビルドアップがダメなら長身CFによるパワープレー】という戦術も一貫していました。このへんはザッケローニとは大ちがいです。

 

 
 2002年大会の韓国代表は論外ですが、今回の韓国代表には私は好感を持ちました。よって韓国サポーターは━━『残念な結果だけどしかたがない。次回に期待する』━━で終わりにすればいいのです。ののしったり、ものを投げつけたりする行為は完全にまちがっているのです。

 

 
 勝てばあたたかく出迎え、負ければ冷たく出迎える━━世界各国のサポーターやサッカーファンは、このような単純なものの考え方から卒業しないといけません。

 

 
 そのときの戦力、相手チームの強弱、監督の采配、試合内容など、様々な要素を総合して考え、『今回の代表は不甲斐ないからブーイングだ』『今回の代表はあの戦力にしてはよくやった。あたたかく出迎えよう』というふうに、柔軟な対応をできるようにならなければいけないのです。

 

 

 

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