アルゼンチンのサベーラ監督は、ラベッシを下げてアグエロを投入。が、しかし、です。もともとアグエロが不動のレギュラーでラベッシは控えだったものの、ラベッシのドリブルとチャンスメークは最高に機能していました。後半もそのラベッシを中心に攻撃を組み立てこそすれ、なにゆえラベッシを下げたりしたのでしょうか?完全に『なんで?』という感じの采配……。
1分。アルゼンチンの中盤からメッシにタテパスが入ります。そしてメッシの近くにいた敵はボールウォッチャーになっていたので、メッシはゆうゆうと裏を取ってファーにシュート。しかし惜しくもはずれてしまいました。
13分。ドイツの右サイドの選手がひとりをかわしてハイクロス。ボックスのクローゼがふたりにつかれながらも圧倒的な高さでヘディングシュート。しかしロメロの正面でした。
16分。ドイツのショートカウンター。シュールレが左サイド深くからグラウンダークロスを蹴りますがカットされてしまいました。
21分。アルゼンチンのアグエロがメッシからクサビを受けてポストプレー。しかしうまく展開することができずにボールロストしてしまいました。ボールをおさめてから追い越していくメッシにパスをしてほしかったです。
29分。アルゼンチンのメッシが右サイドからカットインミドル。しかしゴール左にはずれてしまいました。
ボックス右に侵入したとき、ボックス右深くにダイアゴナルランしていた味方にスルーパスを送ったほうがチャンスは広がったと思います。パスコースに敵はいたものの、メッシなら股抜きパスくらい披露できたはずです。
32分。アルゼンチンのイグアインがパラシオと交替。
直後、アルゼンチンのアグエロがバイタルエリアでクサビを受け、左のメッシにパス。メッシはひとりをかわし、3人をひきつけてからボックスにスルーパス。しかしボックス内のパラシオが感じていずにシュートまで行けませんでした。惜しいシーン。
34分。ドイツの中盤からバイタルエリア左のミュラーにタテパス。ミュラーはボックス中央の味方にパスしますが、レシーバーはトラップ後にボールを奪われてしまいました。レシーバーは右足インサイドのファーストタッチコントロールで軽く前にボールを運んでいればシュートチャンスをつくれたかもしれません。
36分。ドイツがスルーパスで右サイドをえぐり、ラームがボックス内のアルゼンチン選手6人を嘲笑うかのようなプルバックをペナルティアークに送ります。それを上がってきたクロースがダイレクトでミドルシュートしますがゴール右にはずれてしまいました。
シュートの瞬間、敵が左前方からスライディングしてきたので、それをファーストタッチコントロールで左にかわしてからシュートを狙えばよかったと思います。
38分。右からのヨコパスを、バイタルエリアに走ってきたアルゼンチンのメッシがワンタッチで前のアグエロにパス。しかし呼吸が合わずに攻撃は途切れてしまいました。
メッシは四方を囲まれていたものの、唯一右側にややスペースがありました。メッシの技術ならそこにドリブルして数人をひきつけてからラストパス、というプレーも可能だったと思います。
40分。アルゼンチンのペレスがガゴと交替。これでディ・マリアの出場はなくなりました。
41分。アルゼンチンのメッシがバイタルエリアでパスを受け、ペナルティアークにドリブルしますが3人に囲まれてボールロストしてしまいました。ツータッチ目かスリータッチ目のときに、前の味方にスルーパスを送ったほうがよかったと思います。コースは空いていたので確実に通っていたはず。もったいないシーン。
42分。ドイツのクローゼがゲッツェと交替。
45分。アルゼンチンのメッシが珍しく中盤の底でサンドでボールを奪い、前線のアグエロに電光石火のスルーパス。1986年大会の【マラドーナ(スルーパス)➤ブルチャガ(決勝ゴール)】の再現になるかと思われましたが、アグエロがボールをおさめることができませんでした。
直後、ドイツのカウンター。ゲッツェが針の穴を通すグラウンダーのミドルシュートを放ちますが、あまり強いシュートにならなかった上にロメロの正面でした。前の味方へのスルーパスという選択肢もありましたが、GKにはじかせれば大チャンスになるのでミドルシュートはまちがいではないです。
47分。左サイド深くのアグエロにスルーパスが通ります。しかし味方の上がりを待っている間に敵に足を出されてボールロストしてしまいました。
アグエロはファーストタッチコントロールで前方のスペースにボールを出して敵を抜き、そこからプルバックなどを狙ってほしかったです。