2大会連続の決勝進出をもくろむオランダと、古豪からの脱却を目指すアルゼンチンの一戦。
2分。アルゼンチンのペレスがドリブルでバイタルエリアに侵入し、左前方の味方にスルーパスを送りますがカットされました。カットした敵は右側へのパスや突破を警戒する姿勢だったので、ペレスはワンテンポ早く敵と味方の間にスルーパスを出せば決定機をつくれたと思います。
5分。オランダのスナイデルがタテパスを前を向きながら受け、ボックス左のロッベンにスルーパス。しかし、ふたりの敵にマークにつかれていたロッベンは、うまく展開することができませんでした。ロッベンはもっとマークをはずす動きをしていれば、スナイデルは質のいいパスを送れたと思います。
8分。アルゼンチンのペレスがアタッキングサードからペナルティーアークのメッシにパス。ワンツー狙いでペレスはボックスに走りますが、メッシは左足でトラップしてキープに入りました。もしも右足インサイドでワンツーパスを送っていれば大チャンスになったと思います。
12分。オランダのスナイデルがクリアミスのボールをバイタルエリアからミドルシュート。しかしスナイデルらしからぬミスキックで、ボールはゴール左に大きくはずれてしまいました。目の前のファン・ペルシーと敵の間にコースが空いていたので、そこにシュートを通してほしかったです。
22分。アルゼンチンのラベッシが右サイドを突破して浮球のクロスを上げます。それがファーを走る味方に向かっていきましたがシュートまでは行けませんでした。もしもファーの味方ではなく中央の味方へのクロスだったら、浮球ではなくグラウンダーのほうがよかったと思います。マークにつかれていて体勢的に難しかったとは思いますが、ぜひ狙ってほしかったです。
直後、アルゼンチンのペレスがメッシとのワンツーでボックス左に侵入。ペレスはワンタッチでボックスに入ったメッシにパスを送りますが、弱い上に精度も低く怖い攻撃になりませんでした。パスではなくGKにはじかせる目的のシュートのほうがよかったと思います。
30分。オランダのロッベンに中盤左からスルーパス。ロッベンはパスをおさめることができませんでしたがCKを獲得。しかし、ふたりにマークにつかれていたものの、トラップしてからバイタルエリア中央にヨコパスを送れば、センターアタックのチャンスをつくれたと思います。
46分。アルゼンチンのメッシが左へサイドチェンジ。それを左サイドの選手がボックスに走る味方にワンタッチで浮球のアーリークロス。しかし精度を大きく欠いてしまいました。
素早いワンタッチプレーでゴールを陥れたいという積極性はわかりますが、右側に広いスペースがあったので、ファーストタッチコントロールでボールを右側に移動させつつ敵をかわし、そこからのラストパスのほうが確実性は上だと感じました。