結果 4━1でコロンビアの勝利
サイドをえぐった回数
コロンビア:3回 日本:6回
バイタルエリアを有効活用した回数
コロンビア:2回 日本:8回
カウンターの回数
コロンビア:11回 日本:3回
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはないシュート。
コロンビア:なし 日本:1本
グループステージ突破のため、勝利が最低条件の日本。相手のコロンビアは引き分けでも首位通過なためかサブ組で挑んできました。日本に勝機が見えてきました。
3分。グアドラードのナナメクロスを、川島が見送ってゴールキックとしました。しかしコロンビアは攻撃に人数をかけていたので、ボールを取って前線に送ればカウンターを狙えたと思います。
7分。本田がクサビをワンタッチで青山へ返します。青山はそれをワンタッチで本田に返そうとしましたが、パスが弱くて敵にインターセプトされてしまいました。ワンタッチパスではなく、右サイド深くへスルーパスを送ればチャンスが広がったと思います。
8分。長谷部からのロングパスを受け取った岡崎が、ボックス内で敵を切り返しでかわしてシュート。しかしシュートより左にいた味方へのスルーパスのほうがゴールの可能性は高かったと思います。
9分。大久保がミドルシュートを放ちました。しかし、岡崎に合わせた裏へのループパスや、右サイドに散らす選択肢もありました。
11分。今野が本田にクサビを送りましたが、パススピードが速すぎて本田はうまくトラップできませんでした。狙いは悪くないと思いますが、シンプルに左サイドに散らす選択肢もありました。
直後、長谷部が岡崎に合わせて裏へのロングフィード。以降、日本は似たような攻めを多々見せます。このときCKは取れたものの、私の胸には疑念が浮かんでいました……。
13分。後方からのループパスを本田が裏で受け、ワンタッチでボックス中央のフリースペースへパスを送ります。しかし大久保の反応が遅れて失敗に終わりました。
本田はふたりにマークにつかれていたものの、ワンタッチパスではなくトラップから自分でほかの展開を見せてほしかったです。本田のキープ力ならできたはず。
直後、内田がミドルシュートを放ちました。しかしバイタルエリアのギャップにいた選手を使ってほしかったです。
14分。香川が左の味方へのシンプルなパスではなく、カットインから中央突破を狙いました。積極的な判断ですが、シュートまでは行けませんでした。
15分。今野がPKを与えてコロンビアに先制を許しました。スルーパスをインターセプトしようとしたと思うのですが、いったんトラップさせてから密着マークに行ったほうが安全だと思います。
20分。青山がボックス中央へループパス。しかし精度が低い上に意図もよくわからないパスでした。ボックス右の味方へのスルーパスは難しいとしても、左の味方への対角線サイドチェンジは狙ってみてほしかったです。
25分。長谷部のミドルパスからのダイレクトプレーで香川にシュートチャンスがきました。しかし、惜しくもゴールにはなりませんでした。シュート以外にもボックス中央にダイアゴナルランしてきた味方へのラストパスもあったと思います。
27分。右サイドをオーバーラップした内田がパスを受け、敵をかわしてタテ突破を狙いますがうまくいきませんでした。ファーストタッチコントロールでやや前方にボールを置けば敵をかわしやすくなったかもしれません。
直後、中央の香川が裏へループパスを送りましたが、精度が低くて通りませんでした。もっとシンプルに右サイド深くのスペースを使ったほうがよかったと思います。
28分。香川が岡崎にクサビを送り、岡崎がワンタッチで香川に落とします。しかし香川はトラップを選択して奪われてしまいました。
トラップではなくファーストタッチコントロールで前方のスペースにボールを運べばよかったと思います。右サイドにフリーの味方もいたのでいい展開が生まれたはずです。
29分。せっかく左サイドの長友にフリーでボールが渡ったのですが、ボックス左の味方が中央に走ってしまいました。しかたなく長友は可能性の低いアーリークロスを選択しました。
もしもボックス内の味方が中央ではなく前方に走っていたら、長友からのスルーパスで左サイドを深くえぐれていたかもしれません。
直後、内田がアーリークロスっぽいクサビを岡崎に送ります。そして岡崎がワンタッチで後ろの味方に送りますが、味方はちがう方向に走ってしまいました。うまくいきませんでしたが、とてもおもしろいアイディアだったと思います。
35分。右サイドをオーバーラップした内田がハイクロスを送ります。しかし、敵を切り返しでかわして左足でライナークロスを送ってほしかったです。
37分。ボックス左45度から大久保がナナメクロスを送ります。しかし中央のフリーの味方へのパスのほうが確実性は上だと感じました。
42分。青山が岡崎のダッシュに合わせて裏へロングフィードを送ります。しかし裏のスペースは狭すぎるので、岡崎はクサビをもらいに行ったほうがよかったと思います。
前半終了間際、本田が右サイドでふたりの敵をひきつけてから、岡崎にライナークロスを送ります。それを岡崎が難しい体勢からヘッドでたたきこみます。日本、同点!
このときの本田はシュートは無理、ふたりの敵をかわすのも無理、ファーへの展開も無理、ボランチも上がっていないのでペナルティーアークへのショートパスも無理と、選択肢が限られた厳しい状態でした。そんな中、ほぼ唯一の選択肢だったのが岡崎へのライナークロスです。それをたたきこんだ岡崎の決定力を褒めたたえるしかありません。さすがヨーロッパ主要リーグで日本人史上シーズン最多得点記録保持者といったところです。