痛恨の逆転負けに終わったコートジボワール戦。試合後、多くのブログやサイトで次のような感想を目にしました。
「日本はやりたいことがなにもできなかった」
「日本はなにをしたいのかが見えなかった」
しかし、それは当然のことです。
先日、ブラジルvsメキシコ戦がありましたが、それを私は呆然としながら観てしまいました。というのも、カメルーンをパスワークで子供扱いにしたメキシコが、ブラジル相手に前半はほとんどカウンターでしかチャンスをつくれなかったからです。
メキシコでこれなのですから、ブラジルとコートジボワールを一緒にするのは少しちがうかもしれませんが、ザックジャパンが自分たちより強いチームであるコートジボワール相手にやりたいことがやれなかったのは当然なのです。
そもそも、やりたいことがやりにくい状況の中で、わずかな隙やチャンスを見出して工夫をこらし、ほんの少しでも理想に近い攻めをくり出す━━それがサッカーというものだと思います。そういう意味ではコートジボワール戦は、けっして悪い内容ではなかったと思います。