結果 2━1でアメリカの勝利
サイドをえぐった回数
アメリカ:9回 ガーナ:20回
バイタルエリアを有効活用した回数
アメリカ:1回 ガーナ:1回
カウンターの回数
アメリカ:7回 ガーナ:4回
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。
アメリカ:なし ガーナ:1本
3大会連続で当たることとなった因縁の対決。
試合開始直後のことでした。アメリカのキャプテン、デンプシーが左サイドからドリブルでボックスに侵入し、ひとりかわしてからファーにシュート。1分もしないうちの先制です。
ゴールは敵GKのすぐれたポジショニングで、ニアにもファーにもコースはほとんど空いていなかったのですが、デンプシーのシュート技術がまさったという印象のゴールでした。
それからもアメリカがボールを支配。しかし7分、ガーナが右サイドをえぐってからようやく初クロス。ガーナは右SHハツの個人技とクロスが武器なようです。
しかし━━ガーナはボールを持ってアタッキングサードまでやってきても、単純なクロスばかりで攻撃にアクセントがありません。得点の匂いがまったくしません……。
すっかり引いて守ってカウンターにシフトしたアメリカ。27分、アメリカがFWの裏への飛び出しに合わせてループパスを送ります。失敗に終わりましたが、アメリカのほうが攻めのバリエーションが豊富だなという印象です。
31分、ガーナのエース、ギャンがようやくバイタルエリアからミドルシュートを放ちます。この攻撃をきっかけにガーナにもっとバイタルエリアを使ってほしかったのですが、引いているアメリカDFの裏へのロングボールが目立つ非効率的な攻め……。
後半5分、ガーナがようやくクサビを使います。しかし、それからも攻撃のリズムは変わることはありませんでした。
後半8分、ガーナが裏へのスルーパスを狙いますが失敗。コンビネーションの低さがうかがえます。
アメリカはリトリートに徹しているため、ボールは完全にガーナが支配。しかし、運任せのクロスとミドルシュートしか引き出しがないため、まったく点を取れそうなムードがありません。
しかし、アメリカも守備に奔走しているため体力はギリギリ。そんなアメリカDF陣を助けなければならないはずのGKハワードが、なぜかボールを捨てるロングキックばかりを連発していました。
アメリカのフィールドプレーヤーはボールを自分たちで回して休みたいのです。それなのにアメリカボールになるたびに捨てるロングキックでは体力が回復できません。
そんなアメリカの一瞬の隙をつき、ガーナが細かいコンビネーションから同点ゴールをゲット!アサモアの目の覚めるタテパスをボックス内でギャンが受け、敵をひきつけてからのヒールパスでお膳立て。最後はアユーが左足アウトサイドで左のニアに突き刺す読みにくいスーパーゴール!
しかし、試合が振り出しに戻ったと思われた矢先のことでした。CKからブルックスのハンマーヘッドでアメリカが勝ち越し。そのままタイムアップをむかえます。
内容的にレベルは高くありませんでしたが、ドラマ性という点では今大会を代表するベストマッチになると思われます。
ベストシュート━━(前半)アメリカ、デンプシーの先制シュート。
ベストタテパス━━(後半)ガーナ、アサモアの同点の起点になるパス。
ベストクロス━━該当プレーなし。
ベストインテリジェンス━━(後半)アメリカ、デンプシーの攻め急がないキープのドリブル。
ベストドリブル━━(前半)アメリカ、デンプシーのひとりを抜いてボックスに侵入したドリブル。
ベストファンタジー━━(後半)ガーナ、ギャンの敵をひきつけてからのヒールパス。
ベストディフェンス━━(後半)アメリカ、キャメロンのシュートブロック。
ベストセーブ━━(前半)アメリカ、ハワードのスルーパス攻撃を防いだフロントダイブ。
ベストプレーヤー━━攻撃だけでなく精神面においてもアメリカをひっばり続けたデンプシー。