2014年ブラジルワールドカップ グループC【コートジボワールvsザックジャパン】前半 | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

結果 2━1でコートジボワールの勝利

 
サイドをえぐった回数

 コートジボワール:14回  日本:7回
 
バイタルエリアを有効活用した回数
 コートジボワール:6回  日本:2回

  
カウンターの回数

 コートジボワール:5回  日本:7回
 
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。

 コートジボワール:なし  日本:1本

 

 

 

 コートジボワールは不動のCFドログバがベンチスタート。ヤヤ・トゥーレもコンディションは万全ではない。不謹慎かもしれませんが、私は正直『ラッキー』と思ってしまいました。それが結果的に大きく裏切られることも知らず……。

 

 

 日本の注目のワントップは柿谷ではなく大迫。モビリティータイプの柿谷ではなくターゲットマンの大迫なので、日本はポストプレーからの崩しや2列目の飛び出しを狙う戦術になります。

 

 

 1分。大迫の裏へのダッシュを感じた香川が、裏へ高速のスルーパスを送ります。また、大迫のポストプレーのおとしを香川が受け、オーバーラップを狙う左サイドの長友へスルーパスを送ります。どちらも失敗に終わりましたが、体格で劣るぶんアジリティーで対抗すべき日本らしい攻めでした。

 

 

 2分。最初にサイドをえぐったのはコートジボワール。右SBのオーリエがひとりかわしてフリーでファーへクロス。それをFWの岡崎がクリア。後ろにはジェルビーニョが待ち構えていました。

 

 

 3分。左サイドをえぐられましたが、香川がオーリエをマークしてクロスを阻止。岡崎にしてもそうですが、4231のSHは守備にも奔走する義務があるのです。

 

 

 5分。フリーの香川が中央でタテパスを受けます。選手間のギャップを大迫が走っていましたが、香川は大迫ではなく右の本田にヨコパス。しかし、それを奪われてカウンターをもらいました。

 

 

 本田ではなく大迫にスルーパスを出すべき場面だと感じました。大迫は敵DFと並んでいたのでオフサイドになりにくく、敵GKもゴールエリア深くにポジションしていたのでスルーパスを処理される可能性も低いです。大迫と左側の敵CBの間にスルーパスを通せば決定機が訪れたと思います。

 

 

 また、ダイアゴナルランで岡崎もボックスに侵入していたので、GKがはじいたこぼれ球を押し込ませる狙いでミドルシュートもあったと思います。

 

 

 12分。山口が右サイド深くから裏へアーリークロスを送りました。が、これは少し残念な判断でした。大迫とGKの間にスペースはほとんどなかったので成功率はほぼ0。GKとDFの連係ミスを誘う意図を持つパスだったかもしれませんが、左にフリーの味方がふたりもいたのでそちらを選んでほしかったです。

 

 

 15分。歓喜の瞬間が訪れます。左サイドの長友がボックス内の本田にヨコパス。それを本田がファーストタッチコントロールで寄せてきた敵をかわしつつシュートしやすい位置に置き、最後は正面のDFをブラインドにしてニアにシュートを突き刺しました。日本、先制!

 

 

 19分。インナーラップした吉田からのパスを本田が受けます。そして自分では展開は無理と判断し、右サイドをオーバーラップしてきた内田を使います。

 

 

 本田からやさしいパスを受け取った内田はふたりの敵をかわします。ここまでは完璧だったのですが、最後のシュートにがっかり。フリーだったにもかかわらずシュートはGKの真正面に飛んでしまいました。もっと右のニアを狙うであるとか、左からブロックにきた敵の股下を狙うであるとか、そのような工夫がほしかったところです。また、ペナルティーアークにフリーの味方がいたので、その味方にプルバックを送るという選択肢もあったと思います。

 

 

 26分。左サイドでボールを持った長友。前方に立ちはだかった敵DFがタテ突破に備えた姿勢で守り、右には敵がふたりいたのでカットインも無理と判断。そこで長友はバイタルエリアへのパスを選択します。しかしつながらずにカウンターを喰らってしまいます。

 

 

 バイタルエリアへのパスではなく、普通に裏へのアーリークロスでよかったと思います。大迫は敵と並んでいたのでオフサイドにはなりにくく、GKも深くにポジショニングしていました。

  

 

 29分。本田のボール奪取からショートカウンターのチャンス。本田はそばの大迫にパスを出し、大迫は前方にダッシュする本田にワンタッチでリターンパス。しかし、パスが弱くカットされてしまいます。痛恨の技術的ミス。ワントラップから裏へのループパスや、ためをつくってから展開を図るなどもあったと思います。

 

 

 しかし、本田が明らかにワンツーを求めていたので、もったいないですがしかたがないシーンでしょう。

 

 

 43分。大迫がクサビを受けますが、ピタッと止められずに奪われてしまいます。もしもピタッと止めることができていたら、左サイドをオーバーラップした長友にパスを渡せる展開をつくれたかもしれません。

 

 

 

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