結果 2━1でイタリアの勝利
サイドをえぐった回数
イタリア:10回 イングランド:15回
バイタルエリアを有効活用した回数
イタリア:1回 イングランド:7回
カウンターの回数
イタリア:4回 イングランド:2回
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。
イタリア:4本 イングランド:3本
イングランドはランパードが出れず、そしてイタリアは偉大なる守護神ブッフォンが練習中の怪我で出場できないという緊急事態!イタリアのゴールを託されたのはシリグですが、彼がどれだけのパフォーマンスを演じられるかがポイントです。
前半、イタリアはロングボールで積極的に裏を狙います。一方、イングランドは右サイドから襲いかかります。
イタリアはピルロのパスさばきを起点にアタッキングサードまではボールを運べるのですが、最後の崩しに迫力が欠けました。エースのバロテッリもまだ存在感を発揮できません。
しかし35分、イタリアのマルキージオが豪快なミドルをたたきこんで先制。イングランドは複数の選手でシュートコースを消していたのですが、マルキージオの針を穴を通すシュート精度とボールスピードが凌駕したという印象。
しかし、その直後のことでした。スターリングの殺人パスが左サイドを切り裂き、それを受け取ったルーニーが敵をひきつけてからファーへクロス。最後はスターリッジがヘッドでニアにたたきこんで同点。
スターリングのパスもルーニーのクロスもスターリッジのフィニッシュもすべて見事だったのですが、もしもイタリアのGKがブッフォンだったら、コーチングや普段の連係などでイタリア守備陣をバランスよく配置させることができたかもしれません……。
前半終了間際、イタリアがようやく裏のバロテッリにボールを渡すことに成功。しかし正面からはシュートに行けず左サイドに向かい、角度のないところから意表をついたクロス性シュート。クリアされたもののバロテッリの攻撃センスを感じさせるシーンでした。
後半、イングランドはルーニーを4231の左SHから右SHへ。それが的中し、イングランドの攻撃が活性化されていきます。
しかし後半5分、右サイドからのファークロスをバロテッリがヘッドできめて勝ち越し。
が、ルーニーを右SHに移したイングランドの猛攻は止まることを知りません。後半16分、ルーニーがボックス内でパスを受け取り、シリグの逆をつくニアへシュート。決定的チャンスでしたが惜しくもはずれてしまいました。
後半39分、イングランドがボックス左45度の最高の位置でFK獲得。キッカーはルーニーではなくジェラード。しかしシュートはバーを大きく超えてしまいました。
後半41分、今度はバークリーが得意のドリブルでバイタルエリアに侵入し、敵を数人ひきつけてからルーニーにラストパス。次こそきめてくれるか!?と思いましたが、ルーニーのミドルシュートは枠に飛ぶことはありませんでした……。
それ以外にもイングランドは惜しいチャンスをたくさんつくったにもかかわらずきめきれず。激戦は2━1でイタリアに軍配が上がりました。
イングランドのアタッキングサードでのチャンスメークは基本的に個人技頼み。並みの相手ならそれでなんとかなるでしょうが、“守備の国イタリア”の堅陣を崩すにはもう1歩及びませんでした。ルーニーはフィニッシュだけでなくアシスト能力も兼備しているのですから、もっとルーニーのターゲットマンとしてオプションをくわえるべきだと感じました。
ベストシュート━━(前半)イタリア、マルキージオのミドル。
ベストタテパス━━(前半)イングランド、スターリングのスルーパス。
ベストクロス━━(前半)イングランド、ルーニーのファーへのクロス。
ベストインテリジェンス━━(前半28分)イタリア、ピルロのノールックワンタッチタテパス。
ベストドリブル━━(前半)イングランド、ウェルベックの右サイド突破。
ベストファンタジー━━(前半)イタリア、バロテッリのクロス性シュート。
ベストディフェンス━━(前半)イタリア、バルザーリのスライディングブロック。
ベストセーブ━━(後半)イタリア、シリングのバークリーのミドルを止めたダイビングディフレクト。
ベストプレーヤー━━ブッフォンの穴を埋める大活躍を見せたシリング。