2014年ブラジルワールドカップ グループB【チリvsオーストラリア】 | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

結果 1━0でチリの勝利

 
サイドをえぐった回数

 チリ:21回  オーストラリア:11回
 
バイタルエリアを有効活用した回数
 チリ:3回  オーストラリア:2回

  
カウンターの回数

 チリ:6回  オーストラリア:11回
 
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。

 チリ:1本  オーストラリア:1本

 

 

 

 チリがサイドを細かく崩す攻めを展開。一方、オーストラリアはポゼッション色を取り入れたという話を耳にしていたのですが、チリが相手ではポゼッションは無理と判断したのか、ロングボールカウンターとシンプルなダイレクトプレーで対抗していました。

 

 
 先制点は予想どおりチリ。右へのサイドチェンジを起点にボックスに侵入し、最後はサンチェスがわずかな隙間をついてフィニッシュ。オーストラリアのDFは判断力やアジリティーが低く、サンチェスに寄せることができませんでした。

 

 
 2点目もチリ。ボックス内でバルガスがおとりのダイアゴナルで敵をひきつけ、バルディビアにフリーでシュートを打たせることに成功しました。

 

 
 ロングボールカウンターしか引き出しがないオーストラリアが2点ビハインド。完全にジ・エンドと思われました。チリはあと何点取るんだろう?━━そのようなことを思いはじめた矢先のことでした。ウィルクシャーのハイクロスを、ケーヒルが密着マークにつかれながらも押し込んで1点を返します。

 

 
 それを境にオーストラリアもぼちぼちチャンスをつくるようになっていきます。

 

 
 後半、ポゼッションで圧倒するチリがサイドを始終えぐり続けます。また、中央からもスルーパス攻撃を仕掛けて決定的な場面をいくつかつくりました。

 

 
 また、途中出場のボーセジュールが左サイドを完全に制圧し、オーストラリアゴールを脅かすクロスを送り続けます。しかし、チリは崩しきれず……。

 

 
 対照的に、前半は押されっぱなしだったオーストラリアが、“サイドからのクロス”という最高にシンプルな方法でこつこつチャンスをうかがい続けます。それが徐々に実り出し、あわやという場面を多くつくりました。

 

 
 しかし━━最後に笑ったのはやはり地力でまさるチリ。GKがはじいたセカンドボールをボーセジュールがミドルでたたきこんで勝負あり。

 

 
 しかし、終わってみれば3━1でチリの勝利ですが、良質なクロッサーと良質なヘディンガーがいれば、たとえビルドアップで崩すテクニックがなかったとしても、サッカーとは最後までなにが起こるかわからないスポーツだということをオーストラリアは教えてくれました。

 

 

 

ベストシュート━━(前半)チリ、サンチェスの先制シュート。 

 

ベストタテパス━━該当プレーなし。

 
ベストクロス━━(前半)、オーストラリア、ケーヒルのゴールをウィルクシャーのクロス。

 
ベストインテリジェンス━━(前半)チリ、バルガスの敵をひきつけるおとりのダイアゴナルラン。

 
ベストドリブル━━該当プレーなし。

 
ベストファンタジー━━(前半)メキシコ、サンチェスの反転トラップ。

 
ベストディフェンス━━(後半)オーストラリア、ウィルキンソンのクリア。

 
ベストセーブ━━(後半)オーストラリア、ライアンの1対1シュートを阻止したプレー。

 
ベストプレーヤー━━後半からの出場ながら、チリの攻撃陣の顔になり続けたボーセジュール。

 

 

 

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