結果 1━0でメキシコの勝利
サイドをえぐった回数
メキシコ:14回 カメルーン:9回
バイタルエリアを有効活用した回数
メキシコ:2回 カメルーン:2回
カウンターの回数
メキシコ:4回 カメルーン:4回
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。
メキシコ:1本 カメルーン:なし
前半、テクニックで凌駕するメキシコが完全にボールを支配。サイドを細かいパスでえぐり続け、選手間のギャップをつくスルーパスで裏を狙い、ボールを奪われてもすばやいサンドで奪い返します。
一方、カメルーンはなにもできないまま時間だけが過ぎ去っていきます。大エースのエトーも存在感なし……。
しかし、メキシコは審判が味方してくれません。ドス・サントスがボールを2回カメルーンゴールにたたきこんだのですが、どちらも疑惑のオフサイド判定でノーゴール……。
が、それでもメキシコの鋭い動きに変わりはありません。豪雨の試合とは思えない華麗なパスワーク、ときには中央からの崩しのきっかけをつくるためにみずからクサビをもらいに行き、そこからいい展開を生み出すことができていました。ぜひ日本のCFにも真似てもらいたいプレーです。
カメルーンはビルドアップもカウンターも、なにもかもいまひとつパッとしないままでした。
後半に入ってからもメキシコのポゼッションサッカーは止まりません。カメルーンディフェンスの裏をつくスルーパスが次々とくり出されます。
待望の先制点もスルーパスから。ボールウォッチャーになり、足が止まっていたカメルーンDF陣。そのとき、バイタルエリアのギャップにポジションしていたドス・サントスにスルーパスがとおり、フリーの状態でミドルシュート。GKがはじいたところをペラルタが押し込んで均衡が破れます。
このまま終われないカメルーンは身体能力をいかしたパワープレーにスイッチ。それが奏功して大チャンスをつくり出しました。
が、あと一歩及ばず、メキシコの逃げ切りで幕を閉じました。
それにしてもメキシコのサッカーは魅力的です。90分間まったく飽きませんでした。サイド、中央、どこからでも切り崩せるパスワーク、さらにCBマルケスの右足から放たれる超高精度のロングキック━━上位進出は難しいかもしれませんが、魅力的なサッカーで多くのファンを獲得するチームになると思います。
ベストシュート━━(後半)メキシコ、ドス・サントスのミドル。
ベストタテパス━━メキシコ、マルケスのロングパスの数々。
ベストクロス━━(後半)メキシコ、エルナンデスの股抜きグラウンダークロス。
ベストインテリジェンス━━該当プレーなし。
ベストドリブル━━(前半)カメルーン、アスー・エコトの左サイド突破。
ベストファンタジー━━該当プレーなし。
ベストディフェンス━━(前半)メキシコ、モレノのクリア。
ベストセーブ━━(後半)カメルーン、イタンジュの股抜きさせない膝でのセーブ。
ベストプレーヤー━━メキシコの攻撃の先頭に立ち続けたドス・サントス。