2014年ブラジルワールドカップ グループA【ブラジルvsクロアチア】 | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

結果 3━1でブラジルの勝利

 
サイドをえぐった回数

 ブラジル:12回  クロアチア:11回
 
バイタルエリアを有効活用した回数
 ブラジル:6回  クロアチア:1回

  
カウンターの回数

 ブラジル:9回  クロアチア:4回
 
ナイスシュートの本数 ※ナイスシュート━━GKのファインセーブ、微妙なオフサイド、バー&ポストに阻まれてゴールにはならなかったものの惜しいシュート。

 ブラジル:1本  クロアチア:2本

 

 

 

 優勝が義務付けられているブラジルの開幕戦。

 

 
 ブラジルはベストメンバーでしたが、クロアチアはレギュラーCFのマンジュキッチが複雑な事情で出ることができなかったようです。

 

 
 しかし前半の立ち上がり、試合を支配したのはタレント力で大きく劣るクロアチア。左右両サイドからのクロスでブラジルゴールに襲いかかります。

 

 
 そして誰もが我が目を疑うシーン。クロアチアの左サイドからのグラウンダークロスを、ブラジルのマルセロがまさかのオウンゴール。たしかにクロアチアのボックス内の選手がシュートミスして難しいボールになったものの、格下相手の開幕戦で予想だにしない形での失点でした。

 

 
 そこからのクロアチアは試合巧者ぶりを存分に発揮。カウンターチームならではの堅実な守備とボールの持たせ方で精神的に優位に立ち続けます。

 

 
 流れを変えようとブラジルのオスカルが右サイドからクロスを放ったり、ネイマールがミドルシュートを放ったり、アウベスがその個人能力で右サイドを攻略しようとしますが、クロアチアの守備陣はシュートを枠に飛ばせません。

 

 
 ブラジルは開幕戦の緊張からか、もともと流動的なパスワークによる崩しが苦手なのか、超豪華な顔ぶれの中盤のわりに中央からの攻めがいまいち冴えません。クロアチアの2ボランチであるモドリッチとラキティッチはゲームメーカータイプで、守備力はそれほど高くないと思っていたのですが、それはとんでもない誤解だったようです。ブラジルの世界屈指の攻撃陣を相手に、金城鉄壁の防波堤を築いてバイタルエリアで自由を与えませんでした。

 

 
 が、いやなムードを断ち切ったのが救世主ネイマールでした……!

 

 
 ブラジルがロングカウンターのチャンスを得た場面。しかし、またしてもパスワークがうまくいかず、ロングカウンター自体は失敗に終わります。しかし、私が小さくため息をついた次の瞬間でした。ネイマールの左足が振り抜かれ、ボールがクロアチアゴールに吸い込まれていったのです。

 

 
 まさかの失点から、まさかの同点。クロアチアはシュートコースをきれいに消していました。しかし、ネイマールだけに見えたほんのわずかな隙をついたグラウンダーのミドルシュートが、クロアチアゴールの右ポストに当たって跳ね返り、ゴールネットを揺さぶったのです。

 

 
 シュートはジャストミートせずややぼてぼてだったので、クロアチアのGKプレティコサもすばやく反応したのですが、それをくぐり抜けてボールはゴールネットを揺さぶりました。大会屈指のゴールとなるであろう、いきなりのスーパーゴールです。

 

 
 ネイマールのゴールからブラジルの攻撃にリズムが出はじめ、チャンスが圧倒的に増えるようになっていきました。特に前半終了間際、ネイマールのインターセプトからのショートカウンターは非常に惜しかったです。

 

 

 後半、ブラジルは右サイドから攻め込もうとしますがなかなかうまくいきません。しかし守備は落ち着き出し、クロアチアにバイタルエリアを使わせません。

 

 

 一方、クロアチアも負けじと左サイドからクロスをくり出します。また、アタッキングサードまでタテパスを運べるのですが、そこからの引き出しがないので攻撃が毎回停滞していました。

 

 

 そうこうしているうちにフレッジがPKを獲得。ネイマールが力で押し込んで逆転。最低でも引き分けに持ち込みたいクロアチアは、最終ラインを押し上げて攻撃的に行かざるをえなくなりました。

 

 

 さっそくクロアチアは右サイドをえぐってから惜しいクロスを放ったり、強烈なミドルシュートを放ったりしましたが、いかんせんカウンターチームゆえに崩しのすべがなく、しだいに単純なループボールをボックスに放り込む攻撃が増えていきます。

 

 

 そんなクロアチアに引導を渡したのが、ショートカウンターからのオスカルのトゥーキックシュート。トゥーキックゆえタイミングが読めないため、プレティコサは左右の2択にあっさり負けて失点。オスカルの敵を嘲笑うかのようなシュートでした。

 

 

 かくしてどうなることかと思われた開幕戦でしたが、終わってみればブラジルの3━1。まずまずの滑り出しといったところでしょう。
 
 
 

  

ベストシュート━━(前半)ブラジル、ネイマールの同点ミドル。

 
ベストタテパス━━(前半)ブラジル、シウバの裏へのロングパス。

 
ベストクロス━━(前半)ブラジル、オスカルの右サイドからのクロス。

 
ベストインテリジェンス━━(後半)ブラジル、オスカルの意表を突いたトゥーキックシュート。

 
ベストドリブル━━(前半)クロアチア、オリッチの左サイド突破。

 
ベストファンタジー━━(前半)ブラジル、フッキのボックス内でのスルートラップ。

 
ベストディフェンス━━(前半)クロアチア、ロブレンのネイマールのショートカウンターを阻止したプレー。

 
ベストセーブ━━(前半)クロアチア、プレティコサのダイビングパンチ。

 
ベストプレーヤー━━ひねりがなくて恐縮ですが、ネイマール以外に見当たらない。。

 

 

 

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