ペレはサッカーの神様などでは断じてない | ギタリスター誕生~ギター500年の歴史がここから変わる~

 世界最大のスポーツ、サッカー。その歴史の中で偉大なプレイヤーは数えきれないほど出現しましたが、中でも傑出した3大プレイヤーといわれるのが━━

 

 
 ディ・ステファノ

 
 ペレ

 
 マラドーナ

 

 
 ━━この3人だとされています。

 

 
 特にペレは唯一ワールドカップ優勝を3回経験しており、通算得点数も1000を大きく超えます。そのため一般的に“サッカーの王様”“サッカーの神様”といえば、ディ・ステファノでもマラドーナでもなくペレを指す場合が圧倒的です。

 

 
 『しかし、ちょっと待てよ』と私は思うのです。たしかにペレは史上最高クラスの点取り屋だったとは思いますが、サッカーの神様という表現はまったく当てはまらないと思います。

 

 
 通算1000ゴールはたしかに偉大ですが、ポジションがFWなのですから、ほかのポジションの選手より通算得点記録が上回って当たり前です。

 

 
 それではペレは通算1000ゴールを達成した一方、良質なラストパスで好機を何百回つくったのでしょうか?献身的な守備でチームのピンチを何百回救ったのでしょうか?体を張ったクリアやブロックで敵のシュートやパスを何百回跳ね返したのでしょうか?

 

 
 詳しく調べたことはないのでわかりませんが、おそらくほとんどおこなっていないと思います。それでは単に“偉大な点取り屋”にすぎず、とてもサッカーの神様とは呼べないはずです。           

 

 
 では、どのような選手がサッカーの神様と呼ぶにふさわしいのか?

 

 
 通算得点数は1000ではあるが、スルーパスで好機を演出した回数は50回、ロングパスで戦況を打開した回数は70回、守備でチームのピンチを救った回数は30回━━そんな選手より━━

 

 
 通算得点数は200程度ではあるものの、良質なパスで好機を1000回演出し、献身的な守備でチームのピンチを2000回救ったような選手━━私はそのような選手こそがサッカーの王様、サッカーの神様と呼ぶにふさわしいと思います。

 

 
 そういう意味ではイングランドのルーニーや日本の本田のような存在の選手に、サッカーの王、サッカーの神という表現が当てはまると感じます。

 

 
 アセンション後の新世界サッカーでは、中盤や守備の選手たちの“得点以外の活躍”が数字として記録されます。それらがやがて膨大な数に達したとき、ペレに代わる“真のサッカー界の王”が決定されることでしょう……。

 

 

 

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