数年前の欧州CL、マンUvsバルサでのことです。マンUのクリロナが左サイド深くでボールを落ち、その前にバルサのCBプジョルが立ちはだかったのです。
その対決、クリロナがプジョルの一瞬の隙をついて左足でクロスをあげて終了しました。クロスはクリアされて得点にはならなかったものの、あと数センチずれていたらクリアされずに味方に渡っていたと思われます。
さて、このマッチアップ、どちらに軍配が上がったでしょうか?
ほぼ互角だとは思いますが、私はプジョルの勝ちだと判断します。もしも天才ドリブラーのクリロナに抜かれたら、ペナルティエリアへの侵入を許してより精度の高いクロスや、シュートなどを狙われることになっていたでしょう。つまりクロスは許したものの抜かせなかったという意味で、プジョルは充分に役割を果たしたというわけです。
このような観方ができるようになれば、マッチアップをよりいっそう楽しむことができるようになれます。