サッカーをつまらないという人の大半が、フォーメーションのフの字もポジションのポの字もない学校の体育サッカーや、子供たちが近所の公園でおこなう団子サッカーしか知らないのだと思われます。
サッカーというのは両チームとも、フォーメーションというものをきめないと試合にならないのです。それはなぜか?
ペレもマラドーナもセルジオ越後さんも誰も説明できないみたいなので、この私が代わりに説明したいと思います。
たとえばフォーメーションをきめているAチームと、フォーメーションを使わないBチームが戦ったとします。
そしてAチームのボールホルダー(ボールを持っている人)をBチームのキーパー以外の10人が一斉にボールを奪うべく取り囲んだとします。
たったひとりの選手を10人で取り囲んだのですから、簡単にボールを奪って攻撃に転じることができそうに思えるかもしれませんが、もしも取り囲んでボールを奪おうとした瞬間にフリーの味方にパスを出されたらどうなるでしょうか?Bチームのゴールを守るのはキーパーひとりだけであり、Aチームはフリーの選手数人でBチームのゴールに襲いかかることができるのです。つまりボールホルダーに10人で襲いかかってボールを取れなかった場合、たったのそれだけで失点のピンチに陥ってしまうのです。
また、仮にボールを奪うことができたとしても、1個所に10人の選手がかたまってしまっているため、前方にパスを送ったりもできず、なにも攻撃をおこなうことができません。そうした事態を避けるためにフォーメーションをきめる必要があるのです。
フォーメーションがなくても戦うことはできます。しかし、フォーメーションをきめて戦ったほうが、圧倒的に勝ちやすいということなのです。