今回は、サラリーマン時代は優秀な営業成績を収めて
いながら、独立後に経営が上手くいかず会社を閉じること
になった人たちの事例について書いてみます。
実際、サラリーマン時代はトップ営業マンで、
独立後はワンマン経営で社員が定着せず、顧客の信用を
失い会社を閉じることになった人を2人知っています。
会社員時代にトップセールスだった人が独立すると、
なぜか経営が上手くいかないケースがあります。
社員が定着しない、顧客からの信用が失われる、
最終的に会社を畳むことになる事例は良く聞きます。
今考えると、その2人は顧客のニーズよりも利益率が
高い物件を優先するという営業スタイルでした。
事例1:大手企業から独立した営業マンのケース
一人は大手不動産会社出身で、話術が巧みでした。
相手の意見をすぐに切り返し、相手を説得する能力に
長けていました。
しかし、顧客のニーズを置き去りにして、利益率の高い
物件へ誘導する。当人は「お客様のため」と言いながら、
専任媒介物件の囲い込み指示、社員の休み制限、
発言の矛盾などがある人でした。
結果として、独立後約10年で会社を畳んでいます。
事例2:地域密着型企業から独立したケース
もう一人は、ある外房エリアの不動産会社で2年くらい
働いた後に独立したU氏です。
営業スキルはありましたが、同様に目先の仲介手数料を
優先し、顧客の利益をないがしろにしていました。
8年くらい前、U氏と自社の物件取引で関わった時、
〇〇万円で取引きをまとめるから仲介手数料以外に
余分に報酬が欲しいと交渉を持ち掛けられました。
さらに手数料目的でプロパンガスの名義を強引に変え
られ当社で10万円ほどの損害が出てしまい、
先代社長の父は激怒して取引き禁止にしました。
その後、U氏は独立しましたが、結果として、2年くらいで
会社を閉じることになりました。
こういう事例をみると、営業スキルと経営スキルは別物
だと思いました。営業スキルは高くても、意識レベルが
低い人は上手くいなかいケースが多いようです。

事例で取り上げた2人は100以下だと思われる
業界内で悪評が立つと、それは確実に経営に響きます。
不動産業の場合だと、買い取り案件が回ってこなったり、
他社からの客付け協力を断られるといったことが連鎖的に
起こります。
また、顧客を騙すようなやり方は、必ずどこかで露呈します。
売却査定の際に「この業者は物件を囲い込む傾向がある」
と指摘されたり、クレームが積み重なったり、
長期的には必ずマイナスのカルマが返ってきます。
そうした相手を説得する能力に長けている人達に憧れた
事もありましたが、私には真似が出来ませんでした。
ところで、マンガ「正直不動産」では、嘘付き営業マンが
呪いで嘘をつけなくなり、正直営業に変わる設定ですが、
私は呪われなくても、顧客のニーズを無視して他人に
不利益をもたらすやり方をする気にはなりません。
利用しようとして来たり、騙そうとして来る人もいますが、
相手の本質を見抜きならが、利用されたり騙されたりする
ことを回避しています。
どんなに立派な事を言っていても言葉だけでは人を信用
せずに、その人の本質を見るようにしているため、セールス
トークは胡散臭くて嫌だと感じてしまうので、小手先の
テクニックではなく顧客との長期的な信頼関係を重視する
スタイルで勝負しています。
ただし、当社の方針に合わないと判断した場合は、取引きを
お断りする場合もあります。
アストロロジーの観点では、地の時代から風の時代への
移行が進んでおり、今後は実務的にも「信用」と「透明性」
がますます重要になるので、一昔前のセールステクニック
は通用しにくくなると思います。
ちなみに、ライバルを跳ねのけてでも利益を追うという
資本主義的スタイルは西洋思想によるものです。
この話題は、戦後日本の価値観形成とも関連しますが、
本来、日本人は「人間関係の調和」を重視する文化を
持っていました。
それが戦後(正確には明治維新の頃から)GHQの政策に
より、西洋的な「競争原理」「資本主義社会」へとシフト
されてきたという歴史があります。
この辺りについては、まともに書くと色々と支障があるので 機会を
改めて差し障り無い程度に書いてみたいと思います。