今回は、グラスウール(断熱材)とビニールクロスを使用
した住宅の見えないリスクについて書いてみます。
売主が不動産業者である中古住宅の場合、
引渡し後2年間の契約不適合責任義務がありますが、
私は引渡し後に貼り替えたクロスからカビが出て来る
事を何度も経験しています。
もちろん、ビニールクロスには「価格が安い、見た目が
きれい、模様が豊富」といったメリットがあるのも事実ですが、
珪藻土・漆喰と比べて通気性が無いため内部結露を起こし
やすいデメリットがあります。
現在の住宅は、壁ボードの内側にはグラスウール、
表面はビニールクロスで覆われているのが一般的です。
高気密・高断熱を謳った住宅もありますが、
高気密・高断熱の家のデメリットとして、空気の循環が
ほとんど無いため、結露が起きやすく木部が腐りやすい
点が挙げられます。
実際、多くの住宅では劣化したボードの内側にグラスウール
断熱材が使われていますが、空気の循環が無いと内部結露
が発生し、カビの原因になります。
和室壁内のグラスウール
私は、カビだらけ劣化したグラスウール吸い込んで
100日咳のような症状が出て苦しんだ事がありますが、
カビよりも劣化してバラバラになったガラス繊維を吸い
込んで肺に刺さるリスクの方が危険だと感じています。
このような事を何度も経験する内に、現在の住宅について
疑問を持つうようになりました。
さて、平成20年以降に建てられた家の多くは24時間換気
が設けられていますが、そもそも通気性が悪い建材を
使っているからこそ、強制的な換気が必要になるのであり、
土壁・漆喰・珪藻土などの天然素材を使った家であれば、
本来24時間換気は必須ではないと思うのです。
他社のリフォーム済物件を内覧すると、
和室に砂壁模様のビニールクロスを使用している業者
も多く見られます。クロスの方が塗り壁に比べてコストを
抑えられるためです。
当社でも中古住宅リフォームでビニールクロスを使用する
ことはありますが、現在は和室に通気性の無い砂壁模様
のビニールクロスを使わず、ジュラク(砂壁)、珪藻土塗り、
漆喰を使用しています。
これらは有害化学物質の発生がほとんどなく、
健康面でも優れているという理由もありますが、
和室をビニールクロス貼りにする場合、
砂壁を剥がして、下地パテ処理をして、クロスを
貼りますが、珪藻土なら、砂壁を剥がして下地パテ
処理の手間が無いのでコストは少し割高になる程度。
なら和室にビニールクロスを貼る選択肢はありません。
ところで、壁が劣化しているのに、その上からコンパネを
貼ってクロス仕上げを提案する工務店も見かけますが、
正直そのような会社を信用していません。
そのような提案をしてくる工務店に対しては、
「ボードの下で水を吸い、カビだらけになっているグラス
ウールは、そのままですよね。
後から問題が出てきた場合、責任は取ってもらえますか?
と確認するようにしています。
施主の話を聞かずに、そのような提案を強引に進めよう
として来た業者は取引き中止にしました。
話は変わりますが、もし自分が住む家であれば、
多少お金がかかっても「無垢のフローリング、布クロス、
珪藻土、漆喰など」出来るだけ天然素材を使用したい
と考えています。
昔の家は、床は無垢のフローリング、壁は土壁や塗り壁、
畳も本物のイグサが使われていました。
以前住んでいた家は築60年で解体しましたが、
木部の腐食や内部結露は、ほとんど見られませんでした。

築60年の古い自宅を解体した時の壁内
木部に内部結露による腐食が見られません。
自社物件のリフォームでも、できれば自然素材を使いたいと
思っていますが、建材の良し悪しを理解している人は少なく、
築年数や見た目だけで判断されてしまうことが多いです。
自然素材でリフォームを行っても採算が取れないリスクが
いため、やむを得ず工業製品を使用しているというのが
実情です。
自然素材を活かした住宅の方が、シックハウス症候群も
殆ど無く、森林浴のように心地よく健康面でも優れるので、
この辺りは世間の認識が変わって欲しいです。
現在の西洋医療も対症療法で副作用のある汚クスリを
処方したり疑問を感じる事がありますが、建築業界も壊れ
やすい建材を使い続けていることに違和感を感じます。
建築確認未取得の古民家が100年以上住めるのに、
建築確認済で完了検査も合格している家が
築40年くらいで解体になる家を見ると、
何のための建築確認なのかと疑問を感じます。
多くの人は、(プロであっても)おかしいことに気付かず、
それが「普通」だと思っているため、問題の根はとても
深いと感じています。
記事後記
明日2月8日は衆議院議選挙ですね。
私の地域は千葉11区なので、自民・中道・共産の3択。
ちなみに各政党の政策はこんな感じのようです。
選挙に行かない人は約5000万人いるようですが、
選挙には行きましょう!
































