天地明察/冲方 丁
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飽きることなく、気付いたら読み終わっていた、と言う感じです。

渋川春海やら、天文方やら、大和暦やらのウィキページを見回して、史実に沿ったストーリー展開だったことに、さらなる感慨深さを感じました。(もちろんフィクションも多分に含まれていると思いますがw)

箒を振り回すツンデレヒロイン「えん」さんにしても、病弱ヒロイン「こと」さんにしても、フィクサー的な水戸光国公にしても、魅力的なキャラクター造詣と配置は、さすがラノベ出身作家。
ストーリーも明快で判りやすく、かつ盛り上がりどころが押さえられている。

それでいて、史実をベースにしているからリアリティがある。

さらに、時代劇にありがちなチャンバラは無く、絵馬の算術合戦で魅せる
バトルシーンは、爽快でした。自分の出した答えに、『明察!』と返される時のワクワク感は堪りません。

んでもって、「今日が何日であるのかを定める」と壮大な江戸のベンチャー事業に取り組む果敢な姿に、身震いしました。

もう、ベタ褒めすぎて、逆に叩かれそうですが。でも、本当に面白かった~! 大満足です。



どもども。

表題どおりなのですが、スーパーダッシュ様の二次選考落ち評価シートが届きましたよ。


一年も前に書いた作品で、今読み返してみると目を覆いたくなる作品なので、

おそるおそる封をきってみたのですが……


がっちょーーーーん。


思いのほか、こてんぱんにされてなかった事に驚きっ。


キャラクター造詣が高評価されており、この点で二次選考に進めていただいたご様子。

明治舞台の乙女チームという題材は魅力的云々~、といったコメントで

立ち居地にまで言及してくださり、ありがたや、ありがたや。


一方で、、、ぶっちゃけ、オリジナリティ弱いよね。と言う点が落選理由。

もう、仰るとおりとしかいいようありませぬ。

詳細はアップできないのですが、ようするに評価と問題点はそんな感じでした。


でも、ためになる評価シートに感謝感謝。アイラービュー・SD文庫様といった気持ちです。

次回作に向けて精進をかさねますぞぉ。




既にご存知の方も多いと思うのですが、

ニコニコ動画で話題の自主制作アニメ、めっちゃんこ笑えました!!


しかも、いつのまにやら商業漫画誌で連載までしてたんすね! こういうユーザ盛り上がり型のコンテンツが最近ふえてますなぁ。


たまには、ノリで連続ブログ投稿してみちゃったり。

ROCK’N’ROLL SWINDLE 正しいパンク・バンドの作り方/嶽本 野ばら
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ウンコしたいん? ちゃうわッ!!


 ――という掛け合いが一番印象に残ったのは、こちらの作品。


嶽本先生の小説を読むのは初めてですが、いやー軽妙かつノリノリで一気に読めてしもたー。


極め付けは添付DVDのパンク・ライブ映像。 ノンフィクション(一部フィクションらしいです)を痛感するおまけ付き。


 別にウンコの話ばかりしてる小説ちゃうよ? ちゃんとタイトル通り、パンクバンドの結成からライブまでの道のりを描いているんですからね。


 でも、嶽本先生の文章が面白ろすぎて、そこしか記憶にのこらなかったのですよ(笑)





とまあ、お下品な出だしで始まりました、今日のブログでございますが、


最近読んだ本とか、見た映画とかをツラツラ書いてみようかと思います。 (近頃そればかりブログネタにしているのは言わないお話よ)



仮面ライダー THE FIRST [DVD]/特撮(映像),長石多可男,黄川田将也
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はい。誰しもご存知の仮面ライダーです。 仮面ノリダーのほうが記憶にのこっているのは、ぼくがおバカだからでしょうか?


 うん、子供の頃ぶりに見ましたが、、、


  ――めっちゃ面白れぇぇぇ!!!!



 どうせ子供だましなんだろ? へへへん。 と穿った姿勢で見始めたのですが、


良く出来ている原作設定はもちろん。見せ方がうまい! 次の展開が気になる。


 かと思いきや、改造人間になってしまった主人公の心境、さらに婚約者を殺害したことで怨まれてしまった


状況が、葛藤を呼び起こします。



 と、前のめりで見入ってしまいました。


 仮面ライダーってこんな、面白かったんですね。 ぜひおすすめですよ。


戦場のアリア スペシャル・エディション [DVD]/ダイアン・クルーガー,ベンノ・フユルマン,ギョーム・カネ
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打って変わって、こちらは真面目な反戦映画。


おバカ友の会に所属する僕だって、たまには真面目なものを見るんですからね!!! ぷんぷん。



 いやぁー、しんみり見入ってしもーた。


ハリウッド的スペクタルな展開はないものの、 ゆっくりじっくり、心に染み入るものがありますね。


特に、クラスマスの奇跡を通して交友を深めた敵兵が、銃撃されるのも厭わずに、母子の安否を伝えてくれるシーンなんぞは、気付いたら涙でてしもーた。


(見なきゃ判らないと思いますが、ほんとうにこのシーン良かったですよ)





 他にも紹介したい作品がいっぱいあるんですけど、そろそろご飯の時間なので、このへんで締めようかな。


だって、お腹へっちゃったんだもん。


 最後に、漫画の話でも。


荒川アンダーザブリッジ (1) (ヤングガンガンコミックス)/中村 光
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4月からアニメも始まった荒川アンダーザブリッジです。 最近までずっと荒川サンダーブリッジだと思ってた。雷橋ってこわいよ。 ってか今さっきも検索して出てこねえなぁ、と思ったら間違えて打ってた(笑)


 中村光先生、絶好調っすね。他にも『聖☆おにいさん』が昨年の漫画がすごい! で一位取っていましたし。


この先生の作るキャラクターに皆はまっちゃうんでしょうね。


 あと、ちょっとした自慢ですが、ぼくの実家、中村先生の出身地の隣町です。


へへへん。 


 あー、最後くらい真面目にやろうと思ったのに、またバカだと思われちゃいそうだなぁ。


田舎モンは、町同士の人口を競い合ったりするんだよ!!! 



 ――おめーんとこ、何人なんだ?


 8000人。


 うわー、しょべーーー。 うちんトコ、9000人。


 あっそう。でも来月合併して30万人になるけど?


 …………、左様でございますか。アピタとか出来ちゃうんじゃない?


 うん。建設中。


 今度泊めて下さい。




 ってな感じなんだよ!!! どうでもいい締め方でしたね……。以後、反省します。


もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら/岩崎 夏海
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こんばんちゃ。  しょーもない事ばかりブログ記事にする、と定評がある小説マラソン男です。



さて、上記の本、本屋さんで最近よく見かけますよね。


ビジネス書の売上トップテンコーナーで、「なんじゃこりゃ?」と疑わずにはいられない本書。


異彩を放っているからこそ、記憶に残っているのかもしれません。 ってか、事実として売れてるんでしょうね。



 最近読みました。 やべー、これ。ライトノベルの本質的な強みが生かされてるよー。


と思った作品だったので、紹介します。



 昼間の仕事柄、経営書、人事書なんかはよく読むので、ドラッカー信奉者のわたくしとしては、


「――これ、ふざけてるの?」


 と思わず突っ込まずにはいられなかったのですが、 全然ふざけてませんでした。 いや、ある意味ふざけてるのですが、ガチでドラッガーさんの伝えようとしていることを、表現していました。


 著者様ごめんなさい。 そして、感服いたしました。


 小説形式のビジネス書自体はよくあるものですし、 オタッキーな装丁の本というのも、近年めずらしくはありません。


※小説形式のビジネス書として、個人的には↓これがおすすめ


成功者の告白 5年間の起業ノウハウを3時間で学べる物語/神田 昌典

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 が、しかしですね。 冒頭の繰り返しになるのですが、ライトノベルの本質的強みが生かされた、という点で


女子高生マネージャー × ドラッカー と言う表現手法は秀逸だと思うのです。


 この掛け算によって、子供も大人も手に取れるビジネス書に だいへんしーん、しちゃった訳ですから。



だってさ。 考えてみれば、中高生の方も、この表紙で手にとって、ドラッカーに巡りあってくれるかもしれないのですよ?


 さらに、ドラッカーの本書に興味をもってくれるかもしれない。


 社会生活上、学校や部活、果ては会社や自分の家族、といった【組織】とは常に関わっていかなければいけないのが人間です。


 その【組織】と上手に関わっていく、もしくは運営していくためのエッセンスを、中高生のうちから触れておける、というのはこの上なく、メリットがあるように感じます。



一方、大人にも、ちゃんとメリットがあるんだからね!! 読みなさいよ! (ツンデレ風に)


 近しい経営者の方で、本書を読んだ感想を聞くと、


「ドラッカーは当たり前のように読んだけつもりだったけれど、経営や組織論の初心を思い返された」


と仰ってました。




 とはいえ、べた褒めしすぎは好くないっすかね。


最後に注意点だけ。 著者の方は小説家ではないので、指示語が多用されていて読みにくい印象もあります。


が、しかーし! それでも充分に読む価値ありと認定。


 

 はい、俺、偉ぶらない!



 ――小説は技術じゃないよ。 伝えたいことがしっかりとあって、面白いアイディアがあれば、人は魅入ってしまうんだよ。


  と再認識した、しがない小説マラソン男でした。


 (表紙裏に萌えイラストまでつけるとは……完全にライトノベルじゃねーか。ちゃんちゃん)