天地明察/冲方 丁
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飽きることなく、気付いたら読み終わっていた、と言う感じです。

渋川春海やら、天文方やら、大和暦やらのウィキページを見回して、史実に沿ったストーリー展開だったことに、さらなる感慨深さを感じました。(もちろんフィクションも多分に含まれていると思いますがw)

箒を振り回すツンデレヒロイン「えん」さんにしても、病弱ヒロイン「こと」さんにしても、フィクサー的な水戸光国公にしても、魅力的なキャラクター造詣と配置は、さすがラノベ出身作家。
ストーリーも明快で判りやすく、かつ盛り上がりどころが押さえられている。

それでいて、史実をベースにしているからリアリティがある。

さらに、時代劇にありがちなチャンバラは無く、絵馬の算術合戦で魅せる
バトルシーンは、爽快でした。自分の出した答えに、『明察!』と返される時のワクワク感は堪りません。

んでもって、「今日が何日であるのかを定める」と壮大な江戸のベンチャー事業に取り組む果敢な姿に、身震いしました。

もう、ベタ褒めすぎて、逆に叩かれそうですが。でも、本当に面白かった~! 大満足です。