2021年「コーラスライン」福岡公演初日 | きみcomブログ

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全国を回っている

劇団四季ミュージカル「コーラスライン」

福岡公演の初日に行ってきました。

 

 

前回、福岡にこの演目が来たのは

2015年の年末からお正月にかけて。

 

その時のブログ記事はこちら

「コーラスライン 福岡公演 2015年」

 

 

 

昨年から続くコロナの影響がどうかなと

思いましたが、観客席は8割ぐらいの入り。

 

 

緊急事態宣言下ではありますが

休憩なしの演目で

感染対策はしっかりとられていますし

劇団四季を応援したいという

お客様が多かったのかもしれません。

 

 

 

 

前回キャストを比べると大半は変わってるけど

コニ―の高野さん、

シーラの恒川さん

リチ―の深堀さんは

福岡でも登板。

 

 

びっくりしたのはアル役の川口さん、

たしか2010年も見ていると思います。

 

 

10年以上前なのに、

ビジュアルもあまり変わらず、

ダンサー役として体型もダンスも

維持してるのは凄い!

 

 

川口さんのアルは、

ホントに愛妻家らしいというか

あったかい人柄が感じられるんですよね。

 

 

2018年12月に観た

「恋におちたシェイクスピア」でも

いい味を出していらっしゃいました。

 

 

以前に比べて観劇や遠征も減って

だんだんと初めましての

若手俳優さんが増えてきましたが

実は今回、セリフの聞こえ具合について

ちょっと気になる面も。

 

 

四季の開口は聞き取りやすい反面

ぎこちないというか、やりすぎと感じるときも

正直あったけど

浅利代表が劇団を離れて数年、

やっぱり変わってきてるのかな。

 

 

とくにマークやポールの

長いセリフになると、

聞き取りづらいことも。

 

 

実際問題として

私たちは日常、そんなに明瞭に話してるわけじゃないから

ナチュラルな演技になっているといえば

そうなんだけど、やっぱり1000人規模の

舞台で聞かせるセリフ術というのは

あるような気もします。

 

 

ただ、観劇友達から教えてもらいましたが

この演目は足元のマイクだけだそうなので

(踊るシーンが多いので、おでこや頬につけられない)

その影響もあるのでしょう。

 

 

同じセリフ、同じ歌でも

キャストが変わると受ける印象が違ってくるのが

舞台の面白いところ。

 

 

宮田さんのキャシーは情熱的で

悲哀より、誇り高く生きる

一人の表現者としての強さを感じました。

 

 

荒川さんのザックとの組み合わせだと

今はザックの方が成功して地位もあるけど

根本のところで、キャシーにはかなわないと

思っているような。

 

 

途中、

「もし踊れなくなったらどうする?」

という問いかけに

 

ダンサーたちが

「劇場が死にかけてるなんて言わないで」

「以前ほど大型の演目がなくなった」という感じで

舞台の先行き、つまりは

活躍の場がなくなるのを心配するセリフがあります。

 

 

5年前はなんとなく聞いていたけど

2021年1月現在、コーラスラインの舞台である

NYのブロードウェイも

ウエストエンドも全てストップ。

世界中の舞台やショー、ライブが

できなくなっている現実を思うと

なんとも言えない気持ちになりました。

 

 

日本は、細々とでも

ミュージカルの舞台が上演されていて

色々と制限がありつつ

私たちも生の舞台を

見ることができるのだから

まだ幸せな方かもしれません。

 

 

歌詞の中にある通り

 

悔いなく 毎日を生きること。

 

どんな状況下にあっても

私たちは

行動して、工夫して、

挑戦して、生き抜いていく。

 

 

それしかないんだなと

改めて思いました。

 

 

「コーラスライン」福岡公演は

今のところ2月11日まで。

 

 

劇団四季のキャナルシティ劇場での公演は

契約の関係で

2021年夏に開幕する「キャッツ」で

終了することが発表されていますので

コロナ流行の終息を祈りつつ

多くのお客様でにぎわいますように。

 

 

 

コーラスライン

2021年1月30日(土)マチネ

福岡公演 初日

当日のキャスト