Low-Eガラスには2つのタイプあります
日射取得するタイプ
と
日射取得しないタイプ
です。
※樹脂サッシ、樹脂スペーサー、ガス入りの中で2つのタイプがあります
日射取得型のことを
「断熱タイプ」と言ったりします
また、日射取得でない型を
「遮熱タイプ」と言ったり「日射遮蔽型」と言ったりします
YKKのHPから
YKKでは
南面に、日射取得型
東西北面に、日射取得でない型
を設置するよう言っています
また、ガラスには、ペアガラス(複層ガラス)とトリプルガラスの区分もあります
その場合、
南面に、ペアガラス
東西北面に、トリプルガラス
を設置するというやり方です
これら2組の考え方からすると、ガラスをどう設置するのが最適か?
※ペアガラスは1色、トリプルガラスは2色の色が記載されています
単板ガラス以外は、LIXILのカタログに掲載されている数値です
ペアガラスであれば、特殊金属膜=Low-E)が屋外側にあるか?室内側にあるか?で効果が違うはずです
日射熱取得率の差の大きさで言うと、
「クリア」
と
「グリーン、ブロンズ、グリーン(高遮熱)」
に分かれると思うのですが、
特殊金属膜がどちらにあるかで言うと、
クリア、グリーン、ブロンズが室内側
で
グリーン(高遮熱)が屋外側
です。
特殊金属膜が室内側のときの日射熱取得率は59〜43で、屋外側のときは38です。
特殊金属膜のある場所と日射取得率の数値は違うようです
冬は暖かさを取り入れたいので、南面には日射取得型を採用する
一番日射熱取得率が高い(数値が高い)のは、日射熱取得率が59のペアガラスのクリアです(単純な複層ガラスは除く)
東西は朝陽、夕陽の日差しをカットしたいので、日射取得でない型を採用します
一番日射熱取得率が低いのは、日射熱取得率が32のトリプルガラスのグリーン・グリーンです
北はあまり日射が入ってこないので、断熱性能が高いものを採用します
一番熱貫流率が高い(数値が少ない)のは、0.55のトリプルガラスのグリーン・グリーンです
というわけで、
南面は、ペアガラスのクリア
東西北面は、トリプルガラスのグリーン・グリーン
を採用することにしました
ちなみにこれは、夏至、春分、秋分、当時の日射量をグラフにしたものです
春分〜秋分までは、北面にも日射があるのですね←気づかなかった。夏至の日には7時間も日射があります(ただし日射量は少ないですが)
これから判断すると、北も日射を遮蔽する必要があるように思いますが、現在のLIXILのラインナップでは、日射熱取得が一番低いもの=断熱性能が一番高いものとなっているので、北面はトリプルガラスのグリーン・グリーンという選択は変わりません。
南面のガラスは日射熱取得率で決めましたが、断熱性能も大切です
これは、YKKから引用された図です。アルミフレーム+単板ガラスの数値が載っているので、だいぶ前の資料だと思います
今住んでいる家はアルミフレーム+単板ガラス(熱貫流率6.51)で、それが新しい家では熱貫流率が1.2(南面)とか0.55(東西北面)になるんですからだいぶ断熱性能が高まります
ペアガラス(南面)の熱貫流率1.2というのが気になっていますが、今住んでいる家と比べるとすごく性能が高いことが分かりました