『GRAND MIRAGE!』は、岡田敬二先生の「ロマンチック・レビュー」シリーズ22作目であり、ネオ・ロマンチック・レビューと副題がついています。

 

『鴛鴦歌合戦』もそうなのですが、『GRAND MIRAGE!』も、観れば観るほどハマっていく気がしています。

 

以下、公演の内容に触れますので、知りたくない方は、ご注意下さい。

 

 

 

実は、次回作品が発表されたとき、わたしは、『鴛鴦歌合戦』より『GRAND MIRAGE!』の方が、微妙な感じだったのです。

 

ロマンチック・レビューが嫌いというのではないのですが、過去作品でも、ものすごく好きなシーンとそれ以外のシーンとの差があって・・・

 

最近、岡田先生のショーを観ていないこともあり、ちょっと不安が・・・あせる

 

いろいろ情報が出始めてからは楽しみも増えましたが、最初はなかなかショーの詳しい話が出てこなくて、そのことにも心配しました。

 

 

岡田先生だから、絶対過去作品の再演場面はあると思っていました。30年くらい前の作品でも、自作の再演場面が入っていたものがあったような照れ

 

わたしは、何が何でも新作という感じではありません。ショーでも、過去のステキな場面は大劇場でも再演したらいいと思うし、れいちゃん(柚香光さん)で観たいシーンもいくつかあります。

 

ロマンチック・レビュー・シリーズには名場面がたくさんありますから、再演場面が多くてもいいかも、と思っていたのですが・・・

 

ちょこちょこ伝えられる情報から推察した(開幕前ははっきりとは言われなかったと思います)再演場面は、イマイチわたしの好きな場面ではなかったのです(観劇後は大好きになりましたが)。

 

 

 

期待と不安で観劇した初日ですが、そのときは、すごく感動したというわけではありませんでした。

 

キライじゃないけれど、なんだかボンヤリした感じだったような。

 

ちなみに再演場面は当たっていました。(当たった人は多いと思いますが)

 

ただ、れいちゃんが、どの場面も美しくて、「夜の街の幻影」の場面(黄色いれいちゃん)はかっこよく、これならいいかもと、安心した(ごめんなさいあせる)ような気がします。

 

 

それが、観るたびに、どんどん惹きつけられていって・・・

 

まさに、ロマンチック・レビューの魔力キラキラ

 

 

 

再演場面のひとつは、第4章の「シボネー・コンチェルト」

 

初演は「ロマンチック・レビュー」シリーズ3作目の『ラ・ノスタルジー』(1986年月組)

 

8作目の『ラ・カンタータ!』(1994年星組)で再演されていて、好評だったそうですが、シメさん(紫苑ゆうさん)の退団公演なのに再演なんて、と怒ってみえた方もいたようなあせる

 

わたしは、『ラ・カンタータ!』は生観劇もしましたし、映像でも観ていますので、花組公演を観るまで、シボネーといえば、このときのイメージでした。

 

生観劇のときはあまり覚えていなくて(ごめんなさいあせる)、後で映像を観た時は、あまり好みではなくて(ごめんなさいあせるあせる)・・・

 

当時のわたしは、ラテンとか濃ゆい場面がちょっと苦手だったように思います照れ。そして、今思えば、お衣装も苦手だったのかも。

 

 

『ラ・ノスタルジー』は名作といわれていますが、幻の作品でもあって、TV放送等の映像がないように思います。(歌劇団発売のビデオもない時代です)

 

その当時月組ファンだったわたしは、この作品の評判を聞いて、映像を観てみたいなあと思っていました。(もしかすると、音楽祭等で一部再現されたのを観たのかもしれません。)

 

そうしたら、『岡田敬二ロマンチック・レビューハイライト集』というビデオが発売され(たぶん1996年)、その中に『ラ・ノスタルジー』の第一章と第四章が収録されていたのです。

 

同時収録の他作品と比べて画質が悪く、アングルもイマイチだったので、「これは資料用映像かも」と思ったら、その通りで、ケースに”「ラ・ノスタルジー」は歌劇団記録映像”と書いてありました。

 

少々画質が悪くても、一部でも、観ることができてうれしかったです。

 

第四章も素敵なのですが、特に、第一章「ラ・ノスタルジー」が大好きでした。

 

哀愁のある主題歌を男役さんたちが歌い継いでいくところ、娘役さんたちも大人っぽく、少し退廃的なムードも感じられるタンゴのリズムで踊るところ・・・わたしが、れいちゃんで観てみたいなあと思う場面のひとつでした。

 

『ラ・ノスタルジー』は名場面が多く、他にも再演された場面があります。書き出すと長くなるので、これぐらいにしておきますが、記録映像でも残っているならば、スカイステージ等で放送していただけるようお願いしたいです。

 

 

 そんなこんなで、『ラ・ノスタルジー』から再演場面を選ぶのであれば「ラ・ノスタルジー」を観たかったと思ったわたしですが、今では「シボネー・コンチェルト」を再演してくれて本当によかったと思っています。

 

花組でも、初見の時は「すてき~」とかならないで、「やっぱり、シボネー!なつかしい」というのと、「れいちゃんは、この衣装でも(←失礼な)かっこいいなラブ」と思ったぐらいだったのです。

 

それが、観るたびにどんどんハマっていって、今では、これからシボネーとなったら胸がドキドキしますし、場面が終わったときは体温が2~3度上昇しているような気がして・・・ 照れ

 

岡田先生は、お若いときにはかなり実験的な作品も創られていたそうで、シボネーにもいろいろな工夫がされているのではないかと思います。いつも目が足りない思いをしているわたしには、この場面の全貌を見ることは難しいですが、また観たい、もっと観たいと思うのは、そういうこともあるのではないかと感じました。

 

 

ところで、ロマンチック・レビューといえば、お衣装が独特なものがあって、見慣れてくるといいのですが、若いときのわたしは、もっとシンプルだったらいいのになあ、などと思ったこともありました。

 

「シボネー・コンチェルト」のれいちゃんのお衣装も、最初に観た時は、上半身は素敵だけれど、ズボンのフリル(ワカメみたいとおっしゃった方もいた)とウエストバンドの濃いピンクは、ちょっと残念だったのです。

 

それが、観ているうちに気にならなくなり、宝塚歌劇Pocketの舞台写真第三弾を見て、うっとりしてしまいました。

 

れいちゃんとまどかちゃん(星風まどかさん)のシボネーでの写真なのですが(画像を載せられないのが残念!)、れいちゃんの完璧なポーズとまどかちゃんの反りの見事さ。

 

そして、その美しいお二人を飾っているのが、あのお衣装。れいちゃんのワカメフリルがまどかちゃんのスカートのひらひらに溶け合って、とても素敵。

 

30年ほど前だと思いますが、岡田先生のインタビューで、外国の有名デザイナーにショーのお衣装をとても褒められたと話していらしたことを思いだしました。

 

 

ところで、宝塚歌劇Pocketの舞台写真は販売しないのでしょうか?オンラインのオーダーサービスには、この写真はないようなのですが(わたしが見つけられないだけ?)、どこかで販売していたら大きいのが欲しいです。

 

 

いろいろ話が飛んで長くなってしまいました。シボネーだけではなく他の場面も書きたかったのですが、またの機会とします。

 

黒燕尾が大好きなので、それがないのがちょっと残念だったのですが、他の場面もいろいろと見所があり、わたしは、どの場面も楽しめました。

 

たとえば、カンツォーネの場面は、れいちゃんは出ていないのですが、男役さんも娘役さんもみんな美しく、観ていると幸せになります。

 

再演場面のボレロ・ルージュはドラマチックで、フィナーレのれいちゃんとまどかちゃんのデュエットダンス共々涙が出てきました。

 

 

いろいろとまとまりなく書いてすみません。

 

公演プログラムには、「ロマンチック・レビュー」シリーズ22作の作品名等が載っています。

 

特に初期の頃のものは懐かしくて、また観たくなりました。