
竹宮ナオはオレとグラスを合わせ、ジャックダニエルズのバーボンバックを一口
それからオレの方へ向き直り
「あの…ジンさん
失礼ですが、ジンさんはギャンブラーさんなんですよね?」
「ギャンブラーに『さん』なんていらないよ
ソレにオレはギャンブラーなんてカッコイいモノじゃない
やることないから、パチンコや競馬でメシ代稼いでるだけさ」
オレにはギャンブラーという自覚はない
他人に聞かれりゃそう答えるが、彼女に言ったように
やるコトがないから、仕方なくパチンコや競馬で糊口を凌いでるだけ…
ニセモノだ
「で、誰からオレのコトを聞いた?」
オレがそう尋ねると彼女は
「ロイヤルのミキさんから…
彼女、高校の同級生なんです
この前、同窓会で久し振りに会って話した時、この街にスゴいギャンブラーがいるのよ、って聞いて…」
……世の中は狭い
「ミキからね、なるほど
だが、今日もミキとは顔合わせたが、アンタのコトは何も言ってなかったが…」
「はい、わたしがジンさんに会いに行くコトは誰にも言ってないんです」
「ま いいか
だが、ミキはともかく、アンタはギャンブルなんて興味あるタイプに見えないが」
「ぇえ、どんなギャンブルも全くやったコトはありません」
「そうだろうな
竹宮ナオさんだったな?」
「はい」
「それで、オレに何の用なんだい?
まさか、ギャンブルを教わりたいワケじゃないだろ?」
そう聞くと、彼女はジャックダニエルズのグラスをカウンターに置くと、真剣な表情で言った
「わたし…来月の天皇賞… どうしても当てなきゃならないんです…」
(この章続く)
それからオレの方へ向き直り
「あの…ジンさん
失礼ですが、ジンさんはギャンブラーさんなんですよね?」
「ギャンブラーに『さん』なんていらないよ
ソレにオレはギャンブラーなんてカッコイいモノじゃない
やることないから、パチンコや競馬でメシ代稼いでるだけさ」
オレにはギャンブラーという自覚はない
他人に聞かれりゃそう答えるが、彼女に言ったように
やるコトがないから、仕方なくパチンコや競馬で糊口を凌いでるだけ…
ニセモノだ
「で、誰からオレのコトを聞いた?」
オレがそう尋ねると彼女は
「ロイヤルのミキさんから…
彼女、高校の同級生なんです
この前、同窓会で久し振りに会って話した時、この街にスゴいギャンブラーがいるのよ、って聞いて…」
……世の中は狭い
「ミキからね、なるほど
だが、今日もミキとは顔合わせたが、アンタのコトは何も言ってなかったが…」
「はい、わたしがジンさんに会いに行くコトは誰にも言ってないんです」
「ま いいか
だが、ミキはともかく、アンタはギャンブルなんて興味あるタイプに見えないが」
「ぇえ、どんなギャンブルも全くやったコトはありません」
「そうだろうな
竹宮ナオさんだったな?」
「はい」
「それで、オレに何の用なんだい?
まさか、ギャンブルを教わりたいワケじゃないだろ?」
そう聞くと、彼女はジャックダニエルズのグラスをカウンターに置くと、真剣な表情で言った
「わたし…来月の天皇賞… どうしても当てなきゃならないんです…」
(この章続く)
