からの続きです
来たる艱難期黙示録の歴史 第3部B: パート1
反キリストとその王国
I.反キリストの定義、名称、起源、および預言にある予型
1. 定義
2. 名称
3. 預言にある予型
II.反キリストの起源、性格、台頭
1. 起源
2. 性格
3. 台頭
III.獣の王国
IV.反キリストのイスラエルとの同盟
V.第一次対南部作戦
VI.第二次対南部作戦
VII.反キリストの暗殺と蘇生の模様
VIII.「荒らす憎むべきもの」と反キリストの「座」
はじめに:
前回は、艱難期の前半を特徴づける神と悪魔の動向として、
次のような組み合わせを指摘しました。
私たちは、この四つの傾向のうち三つ
(すなわち、1)大背教と、それと対照的なモーセとエリヤの指導による
2)14万4千人の世界伝道、 およびキリストの到来が近づいていることを
世界に警告するための一連の3)ラッパの裁き)
を取り上げました。
これから、神の恵み深い警告に反対し拒絶する悪魔的動向の中心人物、
すなわち反キリストについて詳しく述べることにします。
第一の封印による反キリストの出現の短い暗示の箇所(黙示録6章2節)を除けば、
黙示録が「獣」を正式に紹介するのは13章になってからです。
その時、以前から預言されていた艱難期の中盤の劇的な出来事がついに起こり、
獣はその正体、すなわちサタンの反キリストであることがはっきりと明らかになるのです。
この時点で、黙示録の読者は、反キリストの艱難期の経歴を、
回想的にも展望的に(非常に象徴的に)も説明されることになります。
(黙示録13-17章)
艱難期前半の他の主要な出来事が論じられるまで反キリストの紹介を遅らせることで、
読者は「獣」とその甚だしい経歴を全体としてよりよく考察することができ、
また、真にキリストに従う者を迫害する、代替えキリストとしての
主たる役割に注意を向けやすくなります。
疑いなく、神の霊感を受けたこのアプローチは、
読者(または教師)が反キリストの全景を補完できるように、
反キリストについての聖書の多くの箇所に精通するようになることを前提としています。
なぜなら、サタンの偽メシアの明確な全体像が分からないと、
(この大激甚の時代における悪魔の反神戦略の核心を見誤ることになり)
大艱難期(黙示録13-17章)、その後のバビロンへの裁き、(黙示録17-18章)
再臨(黙示録19-20章)の具体的な内容が、
ある人々には支離滅裂に見えるかもしれないからです。
このシリーズでは、これらの教えを黙示録の包括的な「歴史」のように展開していくことを
目的としているため、大艱難期に入っていく前に、
獣の最初の出現から、艱難期の前半における獣の活動について
聖書が述べているすべてのことを取り上げていく必要があります。
I. 反キリストの定義、名前の出所、預言における予型
1. 定義:
まず第一に、反キリストは単なる象徴ではなく、実在の人物であることを
理解する必要があります。
具体的に反キリストは、サタンの代替えキリストで、実際にキリストであると主張し、
艱難期の前半に権力を持ち、後半の大艱難期に世界を支配するものです。
ですから、私たちは複数の偽キリストに注意する必要があります。
第一ヨハネ2章18-22節; 第二ヨハネ1章7節 参照)
そして「反キリストの定義」はすでに世の中に存在していますが、
(反キリストの治世を特徴づける無法状態:第一ヨハネ4章3節)
聖書は、この特別な究極の反(アンチ-)キリストの到来という事実について、
明確に述べています。(第一ヨハネ2章18節,4章3節;ダニエル8章11節参照)
彼はイスラエルと教会をかつてないほど迫害し、(ダニエル11章31-35節)
神の神殿に座って自らを神と宣言し、
(第二テサロニケ2章1-12節; ダニエル11章36-37節参照)
ハルマゲドンの戦いで帰ってこられる主イエス・キリストに敵対する者です。
ギリシャ語の前置詞アンチ(αντι)は、このような複合語で使われる場合、
二つの意味を持つことが多く、この言葉を聞いたり、
読んだりした当時のギリシャ語のネイティブ・スピーカーは、
どちらも思い当たる節があるはずです。
第一に、アンチは接頭辞の付いたものに「反対する」という意味ですが、
第二に、そのものの「代替え」という意味もあります。
この獣は、サタンの「油を注がれた者」、すなわち偽の「メシア」
(クリストス、Χριστός、ヘブル語のメシヤハ、שיחに相当)であり、
同時に私たちの主とその聖なる民、イスラエルと教会に対して
直接かつ激しく対立する偽物のキリストとなるのであり、その両方なのです。
悪魔の最も一般的な名前である「サタン」は、
父と子、そして地上の代表者であるイスラエルと教会の大反対者であるため、
同様に「敵」を意味します。(黙示録12章10節を参照)
あらゆるにせ物の場合と同様に、反対と代替えという二つの性質は
必然的に手を取り合って働きます。
(例えば、ニセ通貨はその存在そのものが真の通貨を攻撃する模造品です)
ですから、真理に代わる偽りのものを提供しなければ、
真理に効果的に対抗できないのと同じように、
キリストの偽りの代替えなしに、キリストに効果的に対立することはできません。
(ダニエル11章36-37節; 第二テサロニケ2章4節参照)
このことは、真のキリストの特徴を意図的に模倣した反キリストの多くの特徴を説明します。
これらの出来事が始まる何年も前、つまり現代の信者にとっては、
反キリストとイエス・キリストについてのこれらの意図的で極悪非道な方法で
仕立て上げられた類似性は、表面的で明らかに詐欺的なものに見え、
嫌悪感に加えて、物笑いの種となっているかもしれません。
しかし、<今から見て将来の>その時代の不信仰な世界にとって、
艱難期の激しい圧力の下で、聖霊の抑制が取り去られた中で、偽りの、
しかし現存の反キリストに服従する代わりに、信仰によって、真正の、
しかし目に見えないキリストに忠誠を誓い続ける者は、
嘲笑と嫌悪の対象となることを心に留めておく必要があります。[1]
そして、私たち個人がサタンの代替え「キリスト」に騙されるはずがないと
自己満足する前に、私たちは主の言葉を覚えておいたらよいでしょう。
そのとき、多くの人がつまずき、また互に裏切り、憎み合うであろう。
また多くのにせ預言者が起って、多くの人を惑わすであろう。
また不法がはびこるので、多くの人の愛が冷えるであろう。
しかし、最後まで耐え忍ぶ者は救われる。
(マタイ24章10-13節)
そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、
また、『あそこにいる』と言っても、それを信じるな。
にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、
大いなるしるしと奇跡とを行い、
できれば、選民をも惑わそうとするであろう。
見よ、あなたがたに前もって言っておく。
(マタイ24章23-25節)
冒頭のチャートで示したように、反キリストの台頭は、
「大背教」の世界的な霊的衰退と重なり、それに呼応します。
このような真の信仰からの大離脱は、反キリストの正当性に対する
(誤った)感覚の高まりと密接なつながりをもって働きます。
また、獣が意図的に主を模倣する数多くの点は、
世界が獣を受け入れるようになることに少なからず貢献すると考えてよいでしょう。
このような模倣のリストは長く、多岐にわたるので、
個々の点については後述しますが、
ここでは、悪魔が真のキリストを直接かつ意図的に模倣して反キリストを出現させる、
より顕著な事例のいくつかを挙げるのは有益でしょう。
・反キリストの偽りの「処女懐胎」:
サタンが反キリストを生み出すことは、ユニークというよりも異常ですが、
「再臨」として宣伝されるでしょう。
(創世記3章15節,6章4節;第二テサロニケ2章9-10節; 黙示録13章1-2節を参照のこと)
・前代未聞のカリスマ的人格: (第二テサロニケ2章9-10節; 黙示録13章3節; 13章8節)
・超自然的な力 (第二テサロニケ2章9-10節; 黙示録13章2節)
・メシアの称号 (第二テサロニケ2章4節;黙示録13章16-18節;ダニエル11章36-37節を参照)
・新しく強力な宗教運動の指導者: (第二テサロニケ2章4節;黙示録13章16-18節;
・偽りのしるしと「奇跡」: (第二テサロニケ2章9節;マタイ24章24節;
出エジプト7章11節,7章22節;黙示録13章13-15節参照)
・偽預言者:獣も「伝道者」を持つ:(黙示録13章11-17節;出エジプト7章11節,7章22節;
第二テモテ3章6-9節 参照)
・政治的な急成長:(ダニエル8章23-24節, 11章21-24節)
・前代未聞の軍事的成功:(ダニエル8章23-24節,11章25-45節; 黙示録13章4節)
・偽りの「復活」: (黙示録13章3節,13章8節,13章12節,13章14節参照)
・再建された地上の神殿での「着座」: (第二テサロニケ2章4節;
ダニエル9章27節,11章31節,11章36-37節も参照)
・見せかけの千年王国:(黙示録6章2-8節)
・いわゆる「悪」の勢力に対する彼の最後の十字軍遠征:(エゼキエル38-39章;
このように、反キリストは明らかに「悪魔の人」であり、
サタンはこの獣を偽りの「キリスト」として世に示すために、
あらゆる手段を講じるでしょう。
その結果、反キリストは、世界の大多数の人々、
(「神を知らない」人々)に、本物として受け入れられることになるのです。
聖書が獣をパルーシア(すなわち「来臨」:第二テサロニケ2章9節)と
アポカリプシス(すなわち「啓示/出現」: 第二テサロニケ2章6-8節)の
言葉の両方に関連させて表現していることは、
サタンによる反キリストのキリストへの直接的な反対は、
悪魔が父なる神に意図的かつ完全に反対するのと同様であると考えるべきです。
さらに、これらの場合、悪魔の意図は明らかにキリストに反対するだけでなく、
キリストに見せかけ、代替えし、置き換えることです。
(「反キリスト」という言葉の核心的意味がそうであるように)
-それは、悪魔が反乱を起こした当初から、悪魔の心にある最優先の目的でした。
要するに、神を知らない(あるいは、神に十分に忠実でない)者にとっては、
反キリストの人生と経歴は、多くの重要な点で、
「再臨」にふさわしく適合しているように見えるのです。
しかし、反キリストを「信じたい」人々はそうするでしょうし、
その数は、大背教に巻き込まれた多くの元信者を含む、
その時の世界の人口の大多数になることでしょう。
[1] 「来たる艱難期」 第二部B:艱難期への天の前奏曲、
セクションIII「聖霊の抑制の働き」参照
--パート2に続く
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今日から「来たる艱難期」は第三部Bで
反キリストについて詳しく紹介していきます
聖書は未来新聞のように、ニュースの先取りを記されていますから
世界の動向について騙されないようにすることができることを
お祈りします
読んで下さってありがとうございます
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夕べは雨予報だったのに、次男夫婦と食事に行く時も帰りも
雨は降らず、三連休の最終日という混みあいもなく、
小さな祈りに応えられ
和やかに楽しい時間を過ごせたことを感謝します
次男さんのお嫁ちゃんからは、
夏用と秋用の帽子をプレゼントしてもらいました
普段から帽子は被っているのですが、術後のことを考えてくれたようです
自分のものを選ぶのも迷うのに、誰かのものを選ぶのは難しいと思います
ありがとうね~
次男、四男、長男の彼女さんも、若くしてお母様を亡くされているせいか
私がお母様たちの分も、たくさん受け取っているように思います
”受けるより、与える方がさいわいである”と
イエス様はおっしゃいますが、
私は受けるばかりだなぁ・・・・と
本当に感謝です
明日は執刀医、麻酔科の先生の説明と入院手続きに行ってきます
人通りのない土手の道が好きです
変わって欲しくないなぁ
猫ちゃん、涼しい場所を見つけたのね
また来るね
今日もありがとう~