RAIDデータ復旧事例 3台がヘッド不良のhp製 ProLiantを特殊ツールで復旧 | RAIDデータ復旧事例 | デジタルデータリカバリー

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デジタルデータリカバリーのRAIDデータ復旧事例。トラブル発生から納品までを追ってご紹介します。

◆今回データ復旧をご依頼頂いたRAID機器
hp製 ProLiant
RAIDレベルRAID5 構成台数:5台


状況:突然データへのアクセスに時間が掛かるようになった。
当社データ復旧依頼後:100%データ復旧成功


発端

今回ご依頼を下さったのは渋谷区の法人様。

業務中、急にデータへのアクセス速度が落ちてしまったそうです。


再起動を試してみたのですが、状況は改善せず

1つのファイルを開くのにも10分かかってしまうなど

とても業務にならないという事でご相談を頂きました。


診断

既に業務に支障が出てしまっている為早急な復旧をお願いしたいという事で、

即日持込み可能、診断15分の当社にまずはお持込みを頂きました。


初期診断の結果はRAIDを構成するDISKのうち3本に

ヘッド不良が発生している状態でした。

当社ではヘッド不良の物件も数多く経験しており、

今回お持込み頂いた症状に酷似した症状も過去に何度も復旧してきた実績があります。

その実績を信頼頂き、お持込み一社目の当社で即決を頂きました。


復旧

今回の復旧は、部品の交換こそ必要がありませんが

いつスクラッチに発展してもおかしくない状態でしたので

繊細な作業を必要としました。


まずは、問題の起きている②③④の磁気ヘッドのI/O速度を最低まで落とし、

データの抽出を行い、クローンDISKを作成します。

当社の特殊設備を使用すれば、高速でのクローン作成も不可能ではありませんが、

それを行ってしまうと、ただでさえ不安定なヘッドの状態が悪化し、

プラッタに傷をつけてしまうかもしれません。

時間がかかっても、ここは慎重な作業をすることが大切です。


クローンの作成にはセクタ単位でのデータ抽出が必要です。

これはバックアップ 保存がファイル単位なのに対し、大変特殊なため

専用の設備が必要となります。この設備を持ち合わせている業者は多くありません。


読み込み速度を落としたため、抽出に時間はかかりましたが

無事にクローンの作成が完了。

通常通りアクセス出来るようになったDISKでRAIDを構築し

保存されていたデータを抽出することに成功いたしました。

納品

お客様に納品可能になった旨をご連絡し、

直接引き取りに来ていただけることとなりました。

ヘッドの状態が不安定だったため、お時間を頂いてしまったのもあり

待ちわびていたという様子が感じ取れました。


データの重要度考え、当社の提案した安全な復旧を採択頂き、

待って下さったお客様にも感謝です。


今回は同時に3台のDISKに異常が発生していました。

これは、同時期に稼働したHDDが同じペースで劣化している事が原因です。

1つのHDDが経年劣化で異常を起こした場合、同時期に稼働を始めた他のDISKも

同じように劣化しており、同時期にエラーを発症してしまうケースは少なくありません。


RAID5の場合、リビルドでデータを取り戻せることもありますが、

劣化が原因のトラブルの場合、再構築の途中に他のHDDに異常が発生する確率は

極めて高いです。


問題が起きた場合は、無理に自力対処を続けず、

専門家へご相談ください。



■関連記事
・『RAIDサーバー症状別の対処法・障害原因』の記事一覧

■実際にRAIDデータ復旧を利用されたお客様の声
・【コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社】
  他社で2ヶ月以上かけて復旧できなかった機器を、1週間で復旧していただきました


・【京都大学大学院 生命科学研究科細胞認識分野】
  カチカチ音がしていたが復旧できた


・【財団法人鳥栖市地域振興財団】
  突然RAID再構築が開始し、「内臓HDDをマウント出来ません」と致命的エラー表示。アクセスできない状況になってしまいました。



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