Buffalo製 TeraStation TS-H1.0TGL/R5
RAIDレベル:RAID10 構成台数:5台構成

状況:突然電源が落ち、ブザー音が鳴った。
確認したところエラー00の表示。HDDの交換をしたが改善見られず元に戻す。
当社データ復旧依頼後:100%データ復旧完了

今回ご依頼頂いたのは北海道の法人様。
サーバー稼動中に急に電源が落ちてしまい、エラーランプが点灯して
手が付けられない状態になってしまったそうです。
HDDを交換すれば復旧できるという情報は知っていたので、
ストックしていたHDDを入れ、リビルドを試みたものの
改善は見られず、元のDISKに戻したという事でした。

すぐに電源をおとし、宅配便機器をお送りいただくことに。
翌々日、機器が到着してすぐに初期診断に入ります。
診断の結果、2本のDISKにヘッド障害が発生している事が分かりました。
RAID1+0の構成でしたので、ヘッド障害が各ミラーリンググループの一方でしたら
無事な方から復旧をすることも可能でしたが、
今回は同一のミラーリンググループでヘッド障害が起きていた為
クリーンルームでの交換作業が必要でした。

部品の交換が必要な場合、ハードディスクを開封しなければなりません。
ハードディスクは、小さなチリやホコリが原因で状況が悪化する事もある
繊細な機器です。
開封にはチリやホコリを防ぐ専門の設備
「クリーンルーム」が必要となります。
その設備を持たないまま、ハードディスクを開封し、復旧作業を行う
業者もあると聞きますが、運よく埃や塵を付着させず復旧出来る事も
あるかもしれませんが、100%ではありません。
私達がお預かりしているのは、お客様にとって何にも変えることの出来ない
大切なデータです。バックアップ も取っていない場合がほとんどで、
私達が状況を悪化させてしまえば、取り返しのつかないことになりかねません。
ですから、私達は設備投資を惜しまず、
常に最適な環境を整えています。
当社クリーンルームはクラス100水準。
手術室やワクチン保管室よりも空気清浄度が高く、無菌手術室、半導体工場と
同等の環境で、同時に複数のHDD復旧が行える大型設備を整えています。
空気の洗浄度が常に保たれるよう天井の吹き出しと、足元の隙間から、
作業中に発生した埃を部屋の外へ押し出すようになっています。
稀に隙間が空いているから埃が入っているのではありませんか?と聞かれることがありますが、
これはチリやホコリを外へ排出する為の物。空気は全て外へ押し出すように流れており、
決して外から中へ入る事はありません。
無事に適合する磁気ヘッドへの交換を行い、
微調整を施してデータが読み出せる状況に回復。
クローンディスクを作成し、再度RAIDを組み、データ抽出を開始します。

無事に全てのデータ抽出が完了し、
お客様へ発送をさせて頂く段階となりました。
当社では運送時のダメージを防ぐため、最新のエアークッションを使用。
機器全体が大きな空気のクッションで覆われ、箱の中でダメージを受ける事はありません。
復旧から二日後、お客様から無事にデータが復旧出来たとのご報告を頂き、
今回の復旧も終了となりました。
今回ご依頼頂いた内容の様に、部品の交換が必要な場合、
依頼する会社の復旧設備も比較ポイントの一つです。
大切なデータだからこそ、設備にも気を遣っている会社に預けたいですね。

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突然RAID再構築が開始し、「内臓HDDをマウント出来ません」と致命的エラー表示。アクセスできない状況になってしまいました。
・【名古屋大学大学院 理工研究科】
会社の中で復旧を行っていることと、復旧実績が選んだ理由です
・【株式会社レオパレス21】
1台のハードディスクが認識されなくなり、自分で復旧を試みたところ失敗。
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