きっかけ「放送部アナログ音源・デジタルアーカイブ化計画」
活動の始まり「加古川東高放送部 ルネサンス・プロジェクト 始動! 」
最初は部員が一人ぼっちの寂しい状態から始まり、2人、3人…と増えていき、活動内容も少しずつ幅広くなっていきました。翌年には、放送部の甲子園ともいえる「NHK高校放送コンテスト」に、番組部門で全国大会に進出。さらにその翌年も全国大会へ…!と大躍進が続きました。
体育祭や文化部発表会、記念式典といった大きな校内行事でも責任のある役割を果たすなど、短期間で目覚しい成長と活躍を見せた放送部。その活躍は、校内はもちろん、同窓会やPTAの方々にも届くようになりました。近隣の中学校にも届いたかもしれません。
平成26・27年度、2年続けて全国大会に出場し、校舎に横断幕が掲げられました。
「Nコン全国大会進出」という大きな成果が、思いのほか早い時期に来てしまったような…?実績が出来たことはもちろん素晴らしいことです。部員の皆が頑張ったからこその結果であり、それぞれに変化や成長を見せて卒業していき、私も今まで味わったことのない嬉しさを感じました。
体育祭の本部テントにて。マイクの前で場内放送を担当する放送部員(H27年6月)
とはいえ部活指導を行う私にとっては、ただ感激に浸って手放しで喜んでばかりもいられませんでした。
昨年夏に3年生が引退した後、2年生部員がいなかったため1年生だけとなりました。果たして1年生達は、全国大会出場を果たした先輩達の背中を見て学んでいたのかどうか…若干の不安が。
H27年度秋、総合文化祭前の指導で訪問した際、皆やりたいことや好きなこと、目標を語ってくれました。意欲的な姿勢を見て少し安心…。その後、県総合文化祭ではDJ部門で入選(銅賞)を頂き、まずまずのデビュー戦でした。
そして冬。再び訪れて聞いてみたところ、コンテスト等の準備もなく落ち着いた時期にも関わらず、校内放送(昼休み放送)がほとんど実施できていないことが分かりました。
新聞記事や広報紙などの情報をネタに、フリートークや告知原稿を作成する練習。皆とっても真面目です^^
コンテストは年に1~2回の大勝負で、直前にコンテスト対策だけやれば良い、あとは「やりたいこと・好きなことをやりたい時だけやっていればよい」というものではありません。日頃のメイン活動である昼休み放送を行うことで、声の出し方やマイクでの話し方、原稿や脚本書き、番組企画・構成、取材のやり方、裏方作業や機材の扱い方など…さまざまな経験が積まれて自然とスキルや要領が身についていくものです。
つまり、「コンテストで賞を獲る」という目標達成には、日頃の活動が重要になってくるわけです。これは放送部に限らず、どの部活動でも同じだと思います。 コツコツとした地道な活動を怠ると、当然経験によるスキルも要領も身に付かない、、、いつまで経っても「あまりやったことないから…」と新入生気分&初心者気分が抜けなかったり、及び腰になってしまいます。
どうしたものか…。顧問の先生と相談しました。当初1~2名の時は、いったん途絶えてしまっていた為、先生とOBも手伝って校内放送の基本形を作って教えましたが…、現状は1年生だけとはいえ8名もいるので、皆で助け合い知恵を出し合えば、十分に昼休み放送を進めていけると思います。「先輩がいないから」 「先生が教えてくれないから」というのは、大きな理由にはならないでしょう。
平成25年度冬休み。部員・先生・OBで一緒に昼休み放送の企画会議・収録会を実施
2チームに分かれて、模擬トーク番組の企画会議中。笑顔もこぼれます^^


そして、、、フリートーク実践!リスナーに楽しんでもらえるような番組作りを目指します!
顧問の先生とも考えた結果、、、高校生だし、考える力も行動力も十分あるはずですから、ここはとやかく言わず、あえてある程度放っておこうということに。私も遠くに住んでいてまめに指導には行けない、かといって足しげく通ったからといってそのまま比例的に効果があるとも限らない。
松岡修造みたいに、「何がなんでもやるんだ!歯をくいしばって耐えるんだ!」というのも何だか少し違うかな~と^^; やはり時代の違いですかね。
先生にも時折様子を伺いながら、これまでどおりの指導を続けることにしました。
皆、かわいい後輩達。3年間の高校生活、勉強も部活動も充実させて…楽しく悔いのないような青春時代を過ごして欲しいな。
〈2〉 へつづく