ごきげんよう。栗毛馬です。

 

竹橋の東京国立近代美術館で開催中の「TRIO パリ・東京・大阪 モダンアート・コレクション」展に行った話の続きです。


 

本日は、好きだと思った絵をピックアップしておきます。

思ったより長くなってしまったので、2回に分けます。

 

 

佐伯祐三 《郵便配達夫》

不思議なほど存在感のある人物画。

 

 

小泉癸巳男 《「昭和大東京百図絵」より 15. 関口・大滝》 《30. 聖橋》  《 47. 汽船発着所と橋の景》

 

 

杉浦非水 《東京三越呉服店 本店西館修築落成・ 新宿分店新築落成》

小さすぎて画像ではわからないと思うのですが、建物の周囲には黒山の人だかりが描かれています!

奥様の傘がおしゃれです。

着物と帯も美しい。

女の子の服の桃色のなんてきれいな色。

 

 

早川良雄 《第11回秋の秀彩会》

お太鼓が会の概要に。

この上なく簡略化された障子、鏡とそれに映る後ろ頭。

帯、帯揚げ、帯締めの組み合わせの美しさ!

 

私はこれを見たら、カレ90「カヴァリエ・アン・フォルム」を思い出してしまいました。なんとも、モダンです。

 

 

 

ラウル・デュフィ 《電気の精》

1937年のパリ万博にて「電器館」の目玉となった大きな壁画だそうです。

デュフィの絵って、明るくて透明で鮮やかで 見ると元気になるような気がします。

 

カレのモチーフにぴったり…!
「色彩の魔術師」デュフィと「スカーフの魔術師」エルメスのコラボ、ぜひ見たいものです。
 

 

次の2枚のテーマは、【空想の庭】。

(※もう一枚はデュフィの《家と庭》ですが、撮り忘れました。)

 

アンドレ・ボーシャン 《果物棚》

こんな棚が現実にあって、毎日食べごろの果物が自動的に出現したらいいのに…!

 

 

辻永 《椿と仔山羊》

足元がおぼつかなげな、めえめえこやぎ。

優しい子たち。よろめきながらも、椿の花は踏まないのです。

 

【空想の庭】と聞くと、エルメス愛好家の方ならばついあんなものやこんなものを連想してしまうことでしょう。

 

もちろん私もそうです。

画家たちの庭、マハラニの庭、シルクの庭、それにフォーブル・トロピカル!

 

 

 

 

 

 

 

 

下から2番目のカシシルには、怨念と言ってもいいほどの思い入れがあります(その話は、またいつか)。

 

 

ヴィクトル・ブローネル 《ペレル通り 2番地 2の出会い》

あら、ルソーだ。こんな変な生き物がいるバージョンもあるのね。
と思ったら、違いまして、別の作家による「蛇使いの女」へのオマージュでした。

 

左側の、モモイロペリカンらしき生き物が気に入りました。

 

 

この絵から連想したのは、「動物の謝肉祭」。





カレは身に纏う芸術品。

だから、アートとの親和性が高いのかな…などと思いました。