ごきげんよう。栗毛馬です。
猛烈に欲しくなってしまった、エルメスのガヴロッシュ(シルクモスリン)。
エルパトするのも面倒くさい、いっそのことオンラインで買ってしまえ…!
せっかちな私はさっさとカゴに入れ、それでも一応、
「大きさ、確認しとくか…」
家にあるシルクシフォンのスカーフを取り出しました。
これは、20年以上も前に買ったもの。出会いは、デパートのワゴンで、5000円でした。
洗濯を繰り返し、すっかりよれよれではあるけれど大好きだから捨てられない。
とても使い勝手がよくて大活躍してくれたものでした。
計測すると、一辺が、約52cm。
あら、意外と大きいのね。
ざっくり折って45cm小さくしてから首に巻いてみると、まあ、いけないこともない。
とってもプチなスカーフ、というところ。
でも…。
ド庶民の私はいやらしいことを考えてしまいました。
こんなにちっちゃく細く折りたたんじゃって…。
エルメスだって全然わからないじゃん。わざわざ大枚はたく意味、あるのかな?と。
本当に下世話で申し訳ないです…。
エルメスを見せびらかしたいわけでも、強調したいわけでもないけれど、ここまで小さくする巻き方だと、エルメスらしさを出すのも難しい。
かろうじてルロタージュの美しさからそれとわかるくらいでは。
それはさすがにツマラナイかも。
この大きさでは防寒にも、日よけにもほぼならない(ないよりはマシだけど)。
それに、こういう薄手の透ける生地は扱いに注意を要する。
傷やツレだらけになることは覚悟しなければならないだろう。
手にひび割れやガサつきの一切ない、お姫様のような人のためのもの。
対して我が手は…。
シルクツイルでさえ引っかかる、労働者の手。
これならもうちょっとお金を出して、カレ70を買った方が賢いよ、君。
膨らみ切っていた気持ちがシューンとしぼみ…。
シルクモスリンのガヴロッシュを諦めました。
ああ!(慟哭)