ごきげんよう。栗毛馬です。

 

こちらは、嚴邑堂の花びら餅です!



これを買うためだけに日本橋タカシマヤへ出かけました。

 

例年ならば1月中まで販売しているという栗蒸し羊かんが早々に完売してしまうなど、人気爆発中らしい、嚴邑堂さんのお菓子。



 

花びら餅も売り切れちゃったらどうしよう…!

各店の福袋に群がる人々をかき分けかきわけ到達した嚴邑堂は、静かなたたずまいを保っており、ほっとしました。

 

は、花びら餅は…あった!よかった!

 

ひとつあたり600円の価格表示に目玉が飛び出しそうになりましたが、わざわざこれを買うためだけに遠路はるばるやってきたのです。躊躇はありませんでした。

 

「は、花びら餅をください」

 

めでたく購入し、大にこにこ。

 

そのお味は…。

 

おっ!

袋から取り出そうと持ち上げて驚愕。

 

ふわっふわのほわっほわ。

下手に持つとでろんってなって形が崩れる。



 

なんだこれ、本当に餅なのか?

こんなに柔らかい餅が作れるものなのか?

 

ちょっとお下品ですが…めくってみると。



 

着色は淡く、控えめ。

立派なごぼう。

味噌あんのしぶい辛子色。

 

素敵だ。

期待が否応なく高まります。

 

はむっと一口。

 

まずは、飛び出た立派なごぼうから。

 

わっ、触感と味をしっかり残したタイプのごぼうだ!

 

甘く、ひたすら柔らかく煮られたごぼうとは全然違う、存在感のあるごぼう。

ごぼう好きにはたまりません。このごぼう、好き!

 

そして、いよいよ餅へ。

 

うっはあ、ほわっほわだ!

こんな餅は食べたことがありません。

ほわりと厚い。

しかし厚ぼったさも野暮ったさもなく、あくまで上品。

程よく粘るけど歯切れが悪いわけでもない。

ひたすらおいしい。

 

こんなに柔らかくて、一体どうやって成形したのだろう…?

職人さんの技量にただただ感服するのみ。

 

ここまで柔らかい餅を作るには、砂糖の量が必要になるのではと思うけど、甘すぎることは決してなく、むしろ、砂糖入ってる…?というくらい。

 

それに、みそあん。

こっくりとして、あまじょっぱく、かすかに漂う麹の香りが奥行きを添えてくれる。

大人な味…。

 

なんておいしいんだろう。

 

これは…、高いけど、高くない。

職人さん、新年早々からこんなにおいしいものを作ってくださってありがとうございます。

 

一年にいっぺんくらい、これくらい贅沢してもいいじゃない?

 

ごぼう香る、味噌香る、この上なく美味な嚴邑堂の花びら餅は1月7日までの期間限定販売(と書いてあったような)。

 

もう一度買いに行きたい。

 

なお、日持ちは翌日までですが、購入当日に食べるのがおすすめです。

和菓子は出来立てのほうがおいしいです。

購入当日の、帰宅したらすぐ!いただくと、最大のおいしさを味わえると思います。