ごきげんよう。栗毛馬です。
エルメス製品の現物を見ないで買って、失敗した話を書きます。
※少し前のできごとです。
見ないで買って失敗した話の1回目はこちら↓
2022SSで大人気だった、鍵模様のツイリー「レクレアポア」。
オレンジやピンクには遭遇したことがあったけど、一番人気の黒に出合ったことはありませんでした。
好みというわけではないけれど、実物を拝んでみたくて、エルメス店舗で在庫を聞いたところ、「とても人気で、予約の段階で完売してしまいました」とのことでした。
道理で。見かけないわけですね。
ないと言われると、なぜかすごく魅力的に思えて、いつのまにか「見たい」が「欲しい」にすり替わり…、気が付くと、二次流通のオンラインサイトをせっせと検索しておりました。
プレミアム価格の幅広なこと!新品未使用で5万円近いものもあり、ぶったまげました。
そんなに欲しいわけじゃないくせに、毎日市場調査に精を出していたところ、ある日、あるサイトで未使用品がお値打ち価格で出品されたことに気づいてしまいました。
・上乗せ価格は定価の1割未満
・新品未使用、バーコードシールがついたまま
・信用できるお店
うっひゃっ!これ、間違いなく「買い」でしょ!
二次流通サイトだって、更新直後は争奪戦です。
もちろん、エルメスオンラインとは比較になりませんが。
迷ったら負け!
大急ぎで必要情報を入力して、獲得しました。
その後、我に返り「似合わなかったらどうしよう」。
不安になり、その不安は、これまでの経験から「似合わない気がする」→「似合わないに違いない」。
瞬く間に確信に変わりましたが、モノトーンだし、癖のないデザインだし、なんとかなるのでは?と自分で自分を丸め込みました。
しかし。
予感は見事に的中!
届いたツイリー「レクレアポア」黒、残念ながら全く似合わなかったのでした。
なんですかね。
黒は、女っぽすぎるのです。
ねっとりとまとわりつくような濃厚な女臭さが鼻につく。
誤解のないよう申し上げておきますが、レクレアポアの黒を貶めるつもりは毛頭ありません。
素敵なデザインのツイリーです。
お似合いになる方がうらやましいです。
ただ、私にはキャラがまったく合わなかったということ。
首に巻くのはもちろん、腰に巻くのもダメ。
わあー、無理しちゃって。痛い痛い痛い。
あまりの残念ぶりに、鏡から目を背けるほどでした。
自分にダメなら、バッグにはどうだ?
私が所持しているエルメスのバッグは2つ。
ボリード27と、アルザン25です。試してみました。
ボリード27には、もちろん似合いました。
シックな中に可憐さと華やかさがあり、上品でした。
ただ、私がそれを持つと変だった。
アルザン25の場合は、巻き始める前からダメだと確信がありました。
アルザンから拒絶の強烈な気配を感じたからです。
私のアルザン25はたぶん男で、オッサンなのですが、
「ヤメロ!そんなの俺に巻いてくれるな!ヤメテクレ!」
喚き声が聞こえてくるようでした。
「ちょっとだけよ、試してみるだけだからネー」
強引にハンドルに絡めてみましたが、すぐ取りました。
アルザンが、身を震わせて嫌がっていたので。
もともとツイリーを合わせにくいアルザンですが、レクレアポアの黒は、かわいそうを通り越して笑ってしまうほど合わなかった!
まるで女装させられたおじさんです。
無理強いしてごめんよ、アルザンじいさん。
はい、色々試したけど、どうしようもないことが確定しました!
実は、同じレクレアポアの「マロングラッセ」は持っていて、とても気に入っています。
ちゃんと、自分に似合います。首もボリードも、両方行けます(アルザンはダメです)。
色の違いで、大違い。
「マロングラッセ」は、落ち着いて地味な感じなのが良かったのでしょうか?枯れていて。
黒は、色気が過剰でしたね…。
そう、色気があるくせに乙女なのよ。色っぽい乙女。
自分には無理に決まってた。
見ないで買って、また失敗。懲りませんね。
では、売却?嫌だなぁ。
しかし、似合わないのを無理やり使っても楽しいわけがありません。
それに、直営店で、「ん?お前ごときがレクレアポアの黒を持ってるって?買えるわけないよね?あ、そうか、二次流通か」なんて腹を探られるのも嫌です。
実際、探られたら痛いわけだし。
似合うか似合わないか。色々なポイントがあると思うのですが(色、柄、素材、サイズ、年齢、雰囲気…)、「キャラクター違い」、これだけはまったくどうしようもないらしいと学習しました。
「幅を広げるキャラクター違い」もあるけど、今回はそうではなかった。
レクレアポア・ノワール嬢。ごきげんよう、さようなら。ありがとう。