ごきげんよう。栗毛馬です。
エルメスのベルトについて書いてきた、「絶賛おすすめ、エルメスのベルト」シリーズ。
今回でひとまず終了となります。
リバーシブルベルト13mmの、あまりに素晴らしい使い心地にすっかり気をよくして気がふれて、庶民はもう一本、色違いを買うことにしました。
ふらりと入った店舗でベルトがほしい旨を伝えると、ベルト掛けの前に案内され、「当店の在庫はこちらのみとなります」。
見ると、あるのはエキゾチックレザーのみ…。
細ーいのに、多分ウン十万もする高級ラインです。
「ちょっと変わったものしかなくて…」と、店員さん。
「お客様には買えませんよね?」ってもちろん口には出さないけど、顔に書いてあった(←わかるものです)。
ナンダヨー、イジワルだな。ベルトこそしていかなかったけど、一応自分なりに身ぎれいにして、アルザン持って、ツイリー首に巻いて、エルメス愛をアピールする服装で伺ったのにサ。
「そうですか…」
がっかりして、「普通のレザーで探しています。使ってみたらとても良かったので、色違いが欲しかったのですが」と伝えると、店員さん、態度が一変しました。
突然、弾けるような笑顔になって、
「あっ、そういえば奥にあったような!見てまいりますね!!」
いそいそと奥へ。
…さっきは、ないって言ってたじゃん。
しかし、小走りに戻っていらした店員さんが持ってきてくださったのは、牛革だけど、私の求めるベーシックな色とは程遠いものでした。
…うむ。ないのは本当だった。
でも、なんだろう。この釈然としない気持ち。
きれいな色合いを褒め(義務)、ちょっと迷うそぶりを見せ(演技)、ベーシックカラーで探していることを伝え(事実)、お手数をかけたことを丁重に詫び(謝罪)、見せてくださったことにお礼を申し上げて(感謝)、退却しました。
後日、別の店舗に伺うと、希望のものがあり、気持ちよくお買い物ができました。
幅13mmのベルト2本、全4色。
わたくしのベルトライフは安泰です。
この太さのベルトは、もう一生買わなくていい。一生使います。
壊れたり、サイズが変わったりしなければ。