スポーツにおける呼吸の大切さ

先ほど終了したアジア大会競泳、男子５０ｍ自由形のように短い競技は呼吸をしませんが、それより長くなると、呼吸がとても重要になってきます。

そして、ここで何度もお伝えしていますが、息をたくさん吐くことが大切・・・

息が苦しいと感じるのは、酸素不足ではなく、二酸化炭素が溜まりすぎたという身体からのサイン。

また、乳酸が分解してエネルギーになると、二酸化炭素を発生し、それを排出しておかないと、次の乳酸が分解しにくくなってしまいます。

●　息を吐くのに、リズムをつけるのか・・・？吐きつづけるのか・・・？

先日の男子２００ｍ自由形、呼吸に注目して超スローで録画を何度も見てみました。

すると、萩野選手は呼吸を止めることなく、顔を上げて息を吸ったら、次に顔を上げるまでずっと息を吐き続けているのですが、孫選手とパク選手は、プッシュに合わせて、2回強く吐いているのがわかりました。

驚きました。

息を吸ってからしばらく止める・・・と教える有名なコーチもいますが、マラソンで良く言われる「吸って・吸って・吐いて・吐いて・・・」のように水泳でもリズムをつけるのは驚きました。

私の個人的な感じでは、ずっと吐きつづけた方が、呼吸筋に余計な負担をかけないで済むように思います。

それは、ランの時も同じで、よく言う「吸って・吸って・吐いて・吐いて・・・」だと、脚のピッチに合わせなければいけないし、呼吸筋に妙な負担がかかってしまうように思います。

ゆっくり吐いて・・・ゆっくり吸って・・・

ピッチが比較的に速いランの場合は、６キックのクロールのように3拍子というか６拍子で大きく呼吸するのが身体に合っているかとも思います。

吸い始める脚の着地と吐き始める脚の着地は違う脚・・・

私は、クロールの呼吸も片側で行うのが殆どですが、いつ呼吸しても良いように見える背泳ぎの呼吸も、右腕を上げる時にしかうまく息を吸えません。

わざと左腕を上げた時に呼吸をしてみても、いつでも呼吸ができるせいか、いつの間にか右に合わせている始末・・・

呼気と吸気は身体の動きに合わせるべきなのだろうと思います。

いずれにせよ、たくさん息を吐いて、たくさんの新鮮な空気を入れるスペースを空けることが大切です。

食べる酸素を飲んでも呼吸が楽にならない・・・パフォーマンスが上がらないという方の殆どは、息をしっかり吐いていないからです。

それは他のスポーツでも同じ。

フットサルの選手に食べる酸素を試してみてもらったところ、疲れがすぐに取れ、目覚めが軽いので驚いたとの感想を頂いたのですが、その後、どうもトレーニング中、過呼吸のように息が上がって苦しくなると言っていたので、それは息の吐きが足りないからだと伝えると、その後はとても楽になったと言ってくれて愛用し続けてくれています。

フットサルの場合、サッカーのように長い距離を走ることはなく、動きの切り替えしが速いので、十分に息を吐く習慣がなかったのだと思います。

呼吸のリズムはスポーツそれぞれですが、食べる酸素を飲んでおいて、息をたくさん吐けば、かなり楽になるはずです。

それは、無呼吸の競技でも・・・（その場合はスタートの前に、大きき息を吐いて、大きく息を吸ってから・・・）